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JLPTの学習時間目安|外国人社員がN5〜N1に到達するまでの期間と実務レベル

2025年7月21日 公開

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本記事では、外国人社員を採用・育成する企業向けに、JLPT各レベルに到達するまでの学習時間と、実務で期待できる日本語運用力を解説します。

外国人社員の受け入れや教育を検討する企業にとって、日本語レベルの理解は非常に重要です。
日本語能力試験(JLPT)は、外国人材の日本語力を客観的に測定できる指標として、採用・教育の現場で最も広く使われています。
本記事では、各レベルの特徴と学習時間の目安をもとに、企業がどの段階でどのような業務を任せられるかを解説します。

JLPT各レベルと学習時間の目安

JLPTはN5(初級)からN1(最上級)まで5段階に分かれています。
以下は、外国人社員が各レベルに到達するまでに必要な学習時間の目安と、1日1時間の学習を続けた場合のおおよその期間です。

レベル 累計学習時間(初心者から) 前レベルからの追加学習時間 1日1時間学習した場合の目安期間 職場で想定される日本語運用レベル
N5 約150〜300時間 約5〜10ヶ月 簡単な挨拶・自己紹介・日常会話が可能
N4 約300〜400時間 約150〜250時間 約5〜8ヶ月 簡単な指示理解、基本的な会話が可能
N3 約450〜600時間 約150〜200時間 約5〜7ヶ月 職場での簡単なコミュニケーションが可能
N2 約600〜800時間 約300〜400時間 約10〜13ヶ月 業務指示・報連相・文書理解が可能(実務対応レベル)
N1 約900〜1200時間 約300〜400時間 約1年3ヶ月〜1年8ヶ月 専門職レベル。日本人同等に議論・報告が可能

※一部参考:日本語能力試験

次にそれぞれの日本語レベル別の特徴について解説していきます。

N5:日本語学習のスタート地点

日本語教育の視点から見たレベルの特徴

  • ひらがな・カタカナの読み書きが可能。
  • 挨拶や自己紹介、簡単な買い物・食事の場面で使える表現を習得。
  • 例:「これは水です」「私は学生です」などの基本文型を理解。

ビジネス現場でできることの例

  • 職場での基本的な挨拶(「おはようございます」「お願いします」「ありがとうございます」など)ができる。
  • 簡単な指示や依頼(「これを持ってください」「ここに置いてください」など)を理解し行動できる。
  • 勤務開始・終了時の報告や、体調・予定に関する簡単な会話ができる(例:「今日は元気です」「明日は休みです」など)。

企業がサポートできるポイント

  • やさしい日本語やジェスチャーを併用して指示を出す。
  • マニュアルや掲示物は、漢字にふりがなをつけるなど視覚的に理解しやすくする。
  • 日本人社員との交流機会を増やし、日常会話に慣れる環境を整える。

N4:初級の卒業・基礎運用レベルへ

日本語教育の視点から見たレベルの特徴

  • 日常生活におけるやり取り(友人との会話、簡単な説明)が可能。
  • 簡単な読み物、たとえば案内文や短いお知らせなども理解できる。
  • 文法は「~から」「~けど」「~たり」など接続・並列の使い方を習得。

ビジネス現場でできることの例

  • 上司や同僚からの簡単な指示・依頼を理解し、短い返答で確認・報告ができる(例:「わかりました」「終わりました」など)。
  • 社内での簡単な会話(挨拶、予定確認、体調や勤務状況の報告など)が自然に行える。
  • 短い文章でメモ・連絡ノート・勤怠報告などを日本語で書ける。

参考動画:実際のN4相当者の会話レベル例

こちらは、実際に当スクールで受講されているN4相当レベルの会話力イメージの方のレッスンの様子となります。

企業がサポートできるポイント

  • 日本語での「報連相(報告・連絡・相談)」の型を繰り返し練習できるよう、朝会や夕会で、外国人社員に業務報告を発表してもらうようにする
  • 日本人社員との交流機会を増やし、日常会話に慣れる環境を整える。

N3:日常会話ができる/職場でのコミュニケーションが可能なレベル

日本語教育の視点から見たレベルの特徴

  • 短いニュース、エッセイ、小説の一部が読める。
  • 職場でのやり取りや日常会話のやや複雑な内容も理解可能。

ビジネス現場でできることの例

  • 上司・同僚との日常的な会話(業務内容・予定調整・簡単な報告など)がスムーズにできる。
  • 作業手順の説明や軽いトラブル報告などを、自分の言葉で伝えられる。
  • 短いメール・チャットなどで連絡や確認事項を日本語で書ける(例:「資料を確認しました」「午後に提出します」など)。

参考動画:実際のN3相当者の会話レベル例

こちらは、実際に当スクールで受講されているN3相当レベルの会話力イメージの方のレッスンの様子となります。

企業がサポートできるポイント

  • 日本語での「報連相(報告・連絡・相談)」の型を繰り返し練習できるよう、朝会や夕会で、外国人社員に業務報告を発表してもらうようにする
  • 日本人社員との交流機会を増やし、日常会話に慣れる環境を整える。

N2:ビジネス現場で自立して仕事ができるレベル

日本語教育の視点から見たレベルの特徴

  • 新聞・雑誌の記事の大意を把握し、職場での指示・会話も理解できる。
  • 会議の概要を聞いて理解することができ、説明や報告も可能に。

ビジネス現場でできることの例

  • 上司・取引先との会話や報告を日本語で行い、内容を正確に伝えられる。
  • 社内ミーティングで意見を述べたり、簡単なプレゼン資料を日本語で説明できる。
  • 社内文書(報告書・議事録・メールなど)を理解し、適切な文体で作成できる。

参考動画:実際のN2相当者の会話レベル例

こちらは、実際に当スクールで受講されているN2相当レベルの会話力イメージの方のレッスンの様子となります。

企業がサポートできるポイント

  • 社内で日本語を使う機会を増やすため、外国人社員を会議・顧客対応などに段階的に参加させる。

導入事例|オフィス家具メーカー(東証プライム上場企業)

外国籍エンジニアを毎年採用しているオフィス家具メーカー(東証プライム上場)では、N3相当の日本語力では業務上の報連相や文書理解に課題が残っていました。
日本語オンラインスクールでは、N5・N4レベルから段階的に学習を進め、最終的にN2レベルでの実務対応を目標にカリキュラムを設計。
会話・文書読解・業務表現を中心に指導した結果、現場でのコミュニケーションが安定し、JLPT N3・N2合格者も増加しました。
現在は累計50名以上・4期連続で研修を継続導入いただいています。

※他にも、IT・製造・建設業界を中心に多数の導入実績がございます。
日本語オンライン研修の導入事例一覧はこちら

N1:顧客との窓口を任せられる日本語運用レベル

日本語教育の視点から見たレベルの特徴

  • 新聞の社説、学術論文、専門的な資料も理解可能。
  • 日本人とのディスカッションやプレゼンでも違和感のない運用力。
  • 抽象的・論理的な内容にも対応できる。

ビジネス現場でできることの例

  • 日本人同僚・顧客との商談、会議、交渉などを円滑に進められる。
  • 上司・部下・取引先など、立場に応じた言葉遣いで信頼関係を築ける。
  • ビジネス文書・報告書・プレゼン資料を自然な日本語で作成・発表できる。

参考動画:実際のN1相当者の会話レベル例

こちらは、実際に当スクールで受講されているN1相当レベルの会話力イメージの方のレッスンの様子となります。

当社の指導実績データに基づく、合格までの学習時間の考え方

学習時間については個人差がございますが、弊社でこれまで多数の学習者をサポートしてきた実績から、各JLPTレベル合格までの平均的な学習時間の目安を以下の通りご案内しております。

JLPT 各レベルの学習時間目安

■ 各レベルの合格に必要な目安学習時間

  • 未取得 ⇒ N5 合格: 約 225時間 (レッスン75時間 + 宿題150時間)
  • N5 ⇒ N4 合格: 約 225時間(レッスン75時間 + 宿題150時間)
  • N4 ⇒ N3 合格: 約 225時間(レッスン75時間 + 宿題150時間)
  • N3 ⇒ N2 合格: 約 225〜300時間(レッスン75〜100時間 + 宿題150〜200時間)

■ 内訳について(弊社の指導方針)

上記の目安時間は、弊社では次のように設定しています。

  • レッスン:75時間
  • 宿題(自主学習):150時間

→ 合計 225時間

N2以上になると語彙・文法量が増え、「読解・聴解の量」に個人差が出やすいため、
宿題量(150〜200時間)が増え、合計225〜300時間が目安となります。

■ 個人差について

学習者様によって

  • 宿題に使える時間
  • 自宅学習の習慣
  • 日本語に触れる環境

などに差があります。
そのため、状況によっては 宿題量の調整、または レッスン時間を増やす対応が必要な場合もございます。

弊社としては、
「レッスン+宿題=合計学習時間」を基準に、最も効果的に合格に近づけるように
個々の進度に合わせてカリキュラムを調整しております。

まとめ

日本語能力試験(JLPT)は、N5の基礎からN1の高度な日本語運用力まで、段階的にステップアップできる体系的な指標です。
外国人社員の日本語力を把握することで、採用判断や研修設計に活用でき、成長段階を明確に可視化することが可能です。

日本語力の向上には、「読む・聞く・書く・話す」の4技能をバランスよく育成することが不可欠です。特に、業務での実践を想定した日本語教育を取り入れることで、現場でのコミュニケーションや生産性向上にもつながります。

当社では、JLPTの各レベルに対応した外国人社員向け日本語研修を提供しています。
受講者のレベルや職務内容に合わせて、カスタマイズしたプログラム設計が可能です。
外国人社員の日本語力を「採用後の定着」「現場での活躍」につなげたい企業様は、ぜひ一度ご相談ください。

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