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外国人社員に求められる日本語力目安の日本語能力試験(JLPT) N2レベルとは?
2023年7月18日 公開
外国人の日本語スキルを判定することができる資格のひとつに「日本語能力試験」があります。外国人向けの求人の中には、日本語能力試験取得者を応募条件としている企業も多く、特にN2を取得していることを最低基準にしている企業も多いです。
また、外国人従業員を抱えている企業からも、日本語研修の課題目標のひとつとしてN2の合格を掲げているところも多く、当社においても、どのような学習プランを立てれば合格するかというお問い合わせをいただくことが少なくありません。
当記事では日本語能力試験の中でも日本語能力試験(JLPT) のN2試験についてご紹介します。N2合格のポイントや問題例もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
そもそも日本語能力試験とN2とは何の事?
日本語能力試験は、世界最大規模の日本語試験で国内だけではなく世界87カ国・地域で受験することができます。レベルはN1からN5までの5段階のレベルがあり、N2レベルは、認定目安が日常的な場面での日本語を理解できる程度の能力とされています。外国人向けの求人には条件としてN2以上と記載されていることも多いです。
日本保能力試験N2の難易度
日本語能力試験N2の難易度について読解力、聴解力に分けて解説します。
参考:日本語能力試験JLPT(https://www.jlpt.jp/)
N2レベルの読解力の目安
日本語能力試験(JLPT)公式HPによると、N2レベルの読解力目安は以下の通りです。
・幅広い話題について書かれた新聞や雑誌の記事・解説、平易な評論など、論旨が明快な文 章を読んで文章の内容を理解することができる。
・一般的な話題に関する読み物を読んで、話の流れや表現意図を理解することができる。
とされています。様々な場面で日本語に触れた際、正確に日本語の意味を理解することができるかがポイントです。
N2レベルの聴解力の目安
日本語能力試験(JLPT)公式HPによると、N2レベルの読解力目安は、
・日常的な場面に加えて、幅広い場面で自然に近いスピードのまとまりのある会話やニュースを聞いて、話の流れや内容、登場人物の関係を理解したり、要旨を把握したりすることができる。
とされています。
N2合格に必要な語彙数
N2レベル合格に必要な漢字数、語彙数はそれぞれ下記の通りです。
・漢字数:1,000語
・語彙数:6,0000語
数字だけ見るとピンと来ないかもしれませんが、日本の小学校6年間で習う漢字は1,026字なので、小学校6年間分の漢字を覚えるのと同等の努力が必要になります。
N2合格に必要な学習時間の目安
N2レベル合格に必要な学習時間には個人差がありますが、おおよそ600時間~800時間とされています。1日5時間勉強した場合、120日(約4ヵ月)~160日(約6ヵ月)かかるので、長い期間での勉強が必要になります。
N2の合格基準と合格率
N2は言語知識、読解、聴解それぞれ60点分ずつ出題され、180点満点です。 合格点は180点中100点ですが、言語知識、読解、聴解全てのパートで基準点である19点以上獲得することが合格条件となります。
また、合格率は実施年によって異なりますが、毎年おおよそ35%~55%だとされています。
日本語能力試験N2合格のポイント
日本語能力試験N2レベルに合格するためのポイントをご紹介します。
N3までとは異なる出題形式に慣れる
N3~N5までと、N1?N2では、問題の出題形式が大きく異なります。
言語知識(文字・語彙)と言語知識(文法)・読解、聴解の出題形式のN3~N5に対し、N1~N2は言語知識(文字・語彙・文法)・読解と聴解の形式になります。
最初の方の問題から外国人の方が苦手とする文法問題が出題されるので、試験中の時間配分や対策法を考えるなど、多くの勉強時間と準備が必要になります。
日常会話以外の場面で用いられる日本語の対策をする
日常会話を理解できることを最大目標とし、日常で関わることの多い単語や文章についての問題が多いN3以下に対して、N2以上は日常会話以外の場面で用いられる単語も多く出題されます。
新聞やニュース上などで使用される日本語が出題される可能性もあるので、専用のテキストを購入したり、日本語で書かれている書籍を読んだり工夫して勉強することが重要になります。
働きながら実戦を通して日本語力を磨く
日本語を身につける方法は勉強するだけでなく、仕事をしながらでも身につけることができます。
仕事をするのに日本語が必要な場合は、身につけなければ働くことができないので、自然と覚えることができますし、他の方とコミュニケーションが必要な環境であれば、アウトプットすることもできるので、効率よく日本語を身につけることが可能です。
オンラインレッスンを受講する
オンラインレッスンであれば、決まった時間に日本語学校や日本語塾に通うことが難しい外国人でも、自宅にいながら気軽に日本語のレッスンを受けることができることや、カスタマイズレッスンが受講出来る研修会社であれば、苦手な日本語の分野に関して、集中的に練習ができるため弱点を克服しやすくなります。
まとめ
日本語能力試験(JLPT) N2レベルでは、日常的な場面での日本語を理解をできる程度の能力を認定目安としています。様々な場面で日本語に触れた際に、日本語を正確に理解することができるかがポイントです。
日本語オンラインスクールでは、外国人従業員への日本語能力試験(JLPT) 合格に向けた過カスタマイズレッスンも受講が可能ですので、ぜひ気軽にお問い合わせをいただけましたら幸いです。
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