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日本語能力試験N3に合格するには?レベルや対策を解説!
2025年10月5日 公開
日本語能力試験(JLPT)N3レベルでは基礎知識の定着を確認すると同時に、実生活や仕事で使える日本語運用力が求められます。
合格すれば、留学や就職活動の場で日本語力を客観的に示すことができ、自信にもつながります。
本記事では、N3の試験内容や合格基準、必要な能力と具体的な対策を整理し、効果的に学習を進めるための方法やおすすめ教材を解説します。
日本語能力試験(JLPT)N3とは?
N3は日本語能力試験の真ん中のレベルに位置し、基礎から応用への橋渡しとなる試験です。日常生活で使用する日本語に加えて、少し複雑な日本語を理解できる力が求められます。
日本語での日常会話がある程度できるレベルであるため、進学や就職の際、N4・N5取得者より有利になります。
N3の試験とは?
日本語能力試験と聞いても、馴染みのない方にはイメージしにくいでしょう。本章では以下の項目に分けて解説します。
- 試験項目
- 試験時間
- 合格点
詳しくみていきましょう。
試験項目
N3は以下の3つのセクションから成り立ちます。
言語知識(文字・語彙)
N3合格には約1,000字の漢字と3,000語程度の語彙が必要になります。日常生活で使用する語「面接」や「すっかり」、「有料」などは意味や使用場面をいっしょに覚えることが合格の基盤となります。
言語知識(文法・読解)
N3の文法は「自動詞と他動詞」「受身・使役・使役受身」など話者の目線によって文の構成が変化するものや時間、比較表現など多岐にわたります。
読解は難しすぎない語や文法で書かれていれば、長めの文章からも要点を理解する力や、指定された条件に合った情報を読み取る力が試されます。
聴解
聴解は会話や説明を聞き取り、必要な情報を正確に理解する力を測ります。N4やN5に比べ、より自然な速さの会話や複数人の会話も出題されます。ポイントを聞き取り、状況判断ができる聴解力が必要です。
試験時間
N3の試験は以下の時間配分で行われます。
- 言語知識(文字・語彙):30分
- 言語知識(文法・読解):70分
- 聴解:40分
合計でおよそ140分の試験です。
合格点
総合点180点中95点以上で且つ、各区分(言語知識/読解/聴解)で設定されている基準点に達している必要があります。
総合得点が高くても、基準点に満たない区分がある場合、不合格になります。苦手分野を放置せず、早めに対策を始めましょう。
実際のN3レベルの会話力とは?
こちらは、実際に当スクールで受講されているN3レベルの会話力の方のレッスンの様子となります。実際のN3レベルの生徒の会話例をこちらの動画でご覧ください。
JLPT各レベルと学習時間の目安
日本語能力試験(JLPT)は、N5(初級)からN1(最上級)までの5段階に分かれています。
企業で外国人社員の日本語研修を実施する際には、どのレベルを目標にするかによって、必要な学習時間や研修期間が大きく変わります。
以下は、N3を含む各レベルに到達するまでの一般的な学習時間の目安と、1日1時間の学習を継続した場合のおおよその期間です。
研修計画や人材育成のスケジュール設計にご活用ください。
| レベル | 累計学習時間(初心者から) | 前レベルからの追加学習時間 | 1日1時間学習した場合の目安期間 | 職場で想定される日本語運用レベル |
|---|---|---|---|---|
| N5 | 約150〜300時間 | — | 約5〜10ヶ月 | 簡単な挨拶・自己紹介・日常会話が可能 |
| N4 | 約300〜400時間 | 約150〜250時間 | 約5〜8ヶ月 | 簡単な指示理解、基本的な会話が可能 |
| N3 | 約450〜600時間 | 約150〜200時間 | 約5〜7ヶ月 | 職場での簡単なコミュニケーションが可能 |
| N2 | 約600〜800時間 | 約300〜400時間 | 約10〜13ヶ月 | 業務指示・報連相・文書理解が可能(実務対応レベル) |
| N1 | 約900〜1200時間 | 約300〜400時間 | 約1年3ヶ月〜1年8ヶ月 | 専門職レベル。日本人同等に議論・報告が可能 |
※一部参考:日本語能力試験
N3合格にマストな能力と対策
文字
N3ではN5、N4の漢字に加えて約650字の漢字を習得する必要があります。
| 必要な能力 | 対策 |
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語彙
N3合格には約3,700語を習得する必要があります。新聞やニュース、普段の会話でよく耳にする語彙が出題される傾向にあります。
| 必要な能力 | 対策 |
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文法
N3合格には「〜はずだ」「〜ばかりだ」などの抽象的な表現や、1つの状況でも表現方法や構成が話者によって変化することを理解しておく必要があります。ニュアンスの違いを理解し、会話や文章で自然に使えるように練習することが重要です。
| 必要な能力 | 対策 |
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読解
短文だけでなく長文も出題されます。設問は「内容一致」や「要約」に関するものが多く、文章全体の流れを追う練習が必須です。
| 必要な能力 | 対策 |
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聴解
日常会話に加え、少し速めの放送文も出題されます。スクリプトを見ながら、語彙や文、自然なスピード、発音に慣れましょう。
| 必要な能力 | 対策 |
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N3対策におすすめの教材
N3対策におすすめの教材は以下の3つです。
- 公式問題集
- 新完全マスターシリーズ
- スピードマスターシリーズ
詳しく解説します。
| 教材名 | 価格/出版社 | 特徴 |
| 公式問題集 | ¥700(税抜)/凡人社 | 本番の試験と同じ形式で練習できる教材。実際の問題傾向や時間配分を体感できるので、模擬試験として本番前に活用するのも効果的。 |
| 新完全マスターシリーズ | 語彙、漢字、文法各¥1,320(税込)、読解¥1,540(税込)、聴解¥1,650(税込)/スリーエーネットワーク | 分野別に体系的に学べる定番教材。各区分の整理に最適。演習量が多く、最後に模擬試験がついているので、力試しができる。英語、中国語、韓国語訳版とベトナム語訳版がある。 |
| スピードマスターシリーズ | 読解、文法、語彙、漢字、カタカナ語各¥1,320(税込)、聴解¥1,540(税込)/Jリサーチ出版 | 6つの分野に分かれたテキストで自分の苦手な箇所を重点的に鍛えることができる。試験直前の確認・総仕上げにも効果的。 |
効果的なN3勉強法
本章ではN3の効果的な勉強法を3つご紹介します。
- 頻出語彙や文法をマスターする
- 短時間でも毎日学習を継続する
- オンラインレッスンを活用する
詳しく解説します。
頻出語彙や文法をマスターする
過去問や模擬試験で頻出の語彙・文法を優先的に習得することが合格への近道です。単なる暗記ではなく、会話や作文で使えるように練習しましょう。
短時間でも毎日学習を継続する
1日30分でも継続することで記憶の定着が進みます。スマホアプリを活用すると隙間時間を有効に使えます。
オンラインレッスンを活用する
独学が難しい人は、講師から直接指導を受けられるオンライン学習を取り入れるといいでしょう。場所や時間を選ぶことなく、好きなタイミングで学習ができるため、学習に取り掛かるまでのハードルを下げられます。
日本語オンラインスクールでは、企業様のニーズや受講生の方に合わせたJLPT対策をレッスンに組み込むなど柔軟に対応しています。
まとめ:N3は日本語の基礎から応用への第一歩!
日本語能力試験N3は、基礎力に加えて応用力を伸ばすための重要なステップです。日本語学習を継続していく上で、N3合格は1つの大きな壁と言えます。
N3は学習者自身が自分の弱点を意識して自ら学習し、克服しようと努力しないと合格は難しいレベルだからです。
しかし、この壁を乗り越えられると、その後の日本語学習やN2、N1の取得もスムーズに進みやすくなります。
日常的に日本語を使い、弱点を克服する意識を持つことが、N3合格への最短ルートと言えるでしょう。
効率よく学びたい人には「日本語オンラインスクール」の活用がおすすめです。プロの講師から直接フィードバックを受けることで、弱点を克服できます。
当スクールの受講生の方は、JLPT受験前に当スクール負担でオンラインハーフ模試を受講いただけます。また、受講前後での実際の日本語会話レベルのチェックや月次レポートも行っています。講師とレベルやウィークポイントのチェックが可能ですので、効率的に学習を進められます。
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