外国人社員への日本語研修なら日本語オンラインスクールへ
日本語オンラインスクール

               お見積もり・ご相談

日本語オンラインスクール > 代表者コラム >

日本語能力試験JLPT N2とは?外国人社員は仕事でどこまでできるレベルか

2025年8月15日 公開

alt_text

日本企業で働く外国人材の採用・育成を進めるうえで、日本語能力試験(JLPT)N2は重要な指標の一つです。 また、日本で働きたい、または日本の大学や専門学校に進学したい外国人にとっても、日本語能力試験(JLPT)のN2は大きな目標のひとつです。
本記事では、企業の人事担当者向けに、N2レベルの会話力・難易度・学習時間の目安・実務での活用イメージをわかりやすく解説します。

N2レベルの外国人社員はどのくらい日本語で話せる?

日本語能力試験N2に合格すると、「自然なスピードの日本語をある程度理解し、職場で日常的な会話ができる」レベルとされています。テレビのニュースや新聞記事、ビジネスメール、案内文など、やや複雑な内容も理解できるようになります。

会話においては、以下のような場面で不自由しないレベルとされています。

  • 日本人の上司・同僚との日常会話(業務の説明・報告・相談など)
  • 社内メールや社内チャットでの連絡・依頼
  • 行政手続きや生活インフラに関する会話(市役所・病院・銀行など)


つまり、N2を取得すると「ある程度日本語でのコミュニケーションが成立する」状態になると考えられます。

参考動画:実際のN2相当者の会話レベル例

こちらは、実際に当スクールで受講されているN2相当レベルの会話力イメージの方のレッスンの様子となります。

N2の難易度とは?

N2は「中上級レベル」とされ、JLPT全体の5段階(N5〜N1)のうち、上から2番目の難易度に位置します。N3までは「やさしい日本語」や短い会話が中心ですが、N2では長文読解や抽象的な表現、敬語、比喩、論理構成の理解が求められるため、一段とハードルが上がります。

以下のような特徴があります。

  • 語彙:ビジネスやニュースで使われる中上級の語彙を理解
  • 文法:複雑な文構造・敬語・比喩表現などを理解・運用できる
  • 聴解:速い会話スピードや要点・意図を聞き取る
  • 読解:ビジネス文書・報告書などの長文を理解できる

そのため、N3までとは異なり、しっかりとした計画的な学習内容と学習時間の確保が不可欠です。

N2レベルで求められる日本語運用力の例

JLPT N2では、日常会話を超えた実践的な日本語運用力が求められます。
以下は、試験で出題される内容の一例ですが、実際の職場コミュニケーションでも共通するスキルです。

語彙・表現力(例)

抽象的・論理的な言葉を理解し、適切に使える能力が求められます。
例:「彼の意見は常識から〈逸脱〉している。」
この〈逸脱〉の意味として最も近いものを選びなさい。
1. 遅れる 2. 離れる 3. 進む 4. 止まる
→ 正解:2. 離れる

文法理解(例)

状況に応じて複数の文構造を使い分ける力が必要です。
例:「彼は、何を言われても怒らない___、冷静な人です。」
1. けれども 2. までに 3. ほどに 4. にしては
→ 正解:3. ほどに

聴解力(例)

会話の意図や要点を聞き分け、相手の立場や目的を理解する力が問われます。
例:「Aさんはどうして出かけられないのですか?」
→ 内容を聞いて、選択肢から適切なものを選ぶ形式です。
職場では、会議・打ち合わせ・報告の場面でこのスキルが活かされます。

読解力(例)

200〜400字程度の文章を読み、筆者の主張や要点を把握する力が求められます。
例えば、社内通知・報告書・業務マニュアルなどを正確に理解できるレベルです。
実際の試験では新聞記事や広告文などが題材となりますが、実務では文書理解・要約力に直結します。

このように、N2レベルの外国人社員は「日常会話に不自由がない」ことに加え、
職場での報告・相談・連絡・文書理解などを日本語で自立して行えるレベルにあります。

合格までの学習時間の目安

JLPT N2(日本語能力試験N2)に合格するまでに必要な学習時間は、累計で約600〜800時間とされています。
この数字はあくまで一般的な目安であり、母語・学習経験・日本語環境(生活や職場での使用頻度)などによって個人差があります。
以下の表では、各レベルに必要な学習時間と、1日1時間の学習を継続した場合のおおよその期間をまとめています。

レベル 累計学習時間(初心者から) 前レベルからの追加学習時間 1日1時間学習した場合の目安期間
N5 約150〜300時間 約5〜10ヶ月
N4 約300〜400時間 約150〜250時間 約5〜8ヶ月
N3 約450〜600時間 約150〜200時間 約5〜7ヶ月
N2 約600〜800時間 約300〜400時間 約10〜13ヶ月(約1年〜1年1ヶ月)
N1 約900〜1200時間 約300〜400時間 約1年3ヶ月〜1年8ヶ月


特に働きながら学習を続ける外国人社員にとっては、時間の確保と学習計画の立て方が成果を大きく左右します。
すでにN3レベルを取得している学習者がN2を目指す場合は、追加で約300〜400時間の学習が必要とされます。
つまり、N2に合格できる外国人材は、約1,000時間近い学習経験を積んだ中上級レベルの人材といえます。

社内で実施できる学習アプローチ・サポート

JLPT N2レベルに到達した外国人社員は、すでに十分な基礎日本語力を持っていますが、
ビジネス現場で自然に日本語を使いこなすためには、継続的な学習と環境づくりが重要です。
企業研修では、次のような「実務に直結する支援アプローチ」が効果的です。

1. 語彙・文法の実務化

社内メール、報告書、打ち合わせで実際に使われる日本語を教材化し、
現場での「使える日本語」への転換をサポートします。
例:社内定型表現集、報連相テンプレートなどを活用。

2. 業務文書読解のトレーニング

社内資料や業務マニュアルを題材に、要点抽出や要約練習を行うことで、
情報を正確に理解し、報告・提案に活かせる力を養います。

3. 聴解・会話スキルの強化

会議・顧客対応・社内面談など、実際のビジネスシーンを想定した
ロールプレイ形式の練習を取り入れると効果的です。
例:議事録の聞き取り練習、会議要約トレーニングなど。

4. 定期的なレベルチェックとフィードバック

模擬試験や社内コミュニケーション評価を定期的に実施し、
社員本人が成長を実感できる仕組みを作ることがモチベーション維持につながります。

このような実務を連動させた社内での日本語支援により、
「業務で使いこなせる日本語」へとステップアップできます。
結果として、チーム内での意思疎通がスムーズになり、即戦力人材としての定着率・生産性の向上が期待できます。

導入事例|オフィス家具メーカー(東証プライム上場企業)

工場の技術職やエンジニアを中心に外国籍新卒社員を毎年採用している同社では、入社時の日本語レベルにばらつきがあり、業務に必要な会話力・読解力の底上げが課題となっていました。
日本語オンラインスクールでは、N5・N4レベルから段階的にN3、N2を目指すカリキュラムを個別設計し、実務で使う表現や会話練習を重視した指導を実施。
その結果、会話力の向上に加え、JLPT N3・N2合格者も増加し、現在は累計50名以上・4期連続で研修を継続導入いただいています。

※他にも、IT・製造・建設業界を中心に多数の導入実績がございます。
日本語オンライン研修の導入事例一覧はこちら

当社の指導実績データに基づく、合格までの学習時間の考え方

学習時間については個人差がございますが、弊社でこれまで多数の学習者をサポートしてきた実績から、各JLPTレベル合格までの平均的な学習時間の目安を以下の通りご案内しております。

JLPT 各レベルの学習時間目安

■ 各レベルの合格に必要な目安学習時間

  • 未取得 ⇒ N5 合格: 約 225時間 (レッスン75時間 + 宿題150時間)
  • N5 ⇒ N4 合格: 約 225時間(レッスン75時間 + 宿題150時間)
  • N4 ⇒ N3 合格: 約 225時間(レッスン75時間 + 宿題150時間)
  • N3 ⇒ N2 合格: 約 225〜300時間(レッスン75〜100時間 + 宿題150〜200時間)

■ 内訳について(弊社の指導方針)

上記の目安時間は、弊社では次のように設定しています。

  • レッスン:75時間
  • 宿題(自主学習):150時間

→ 合計 225時間

N2以上になると語彙・文法量が増え、「読解・聴解の量」に個人差が出やすいため、
宿題量(150〜200時間)が増え、合計225〜300時間が目安となります。

■ 個人差について

学習者様によって

  • 宿題に使える時間
  • 自宅学習の習慣
  • 日本語に触れる環境

などに差があります。
そのため、状況によっては 宿題量の調整、または レッスン時間を増やす対応が必要な場合もございます。

弊社としては、
「レッスン+宿題=合計学習時間」を基準に、最も効果的に合格に近づけるように
個々の進度に合わせてカリキュラムを調整しております。

オンライン日本語レッスンで合格率アップ

近年は、オンライン日本語レッスンを活用してN2合格を目指す学習者が増えています。特に、以下のような理由からオンライン学習は効果的です。

  • 個別カリキュラムで弱点を重点的に補える
  • 日本人講師との会話練習で自然な日本語力が身につく
  • 時間と場所を選ばず学習ができる
  • 試験対策に特化したレッスンが受けられる(語彙・文法・読解・聴解すべて対応)

独学では理解しにくい文法や解答テクニックも、講師の指導を受けることで短時間で効率的に習得できます。また、モチベーションの維持にもつながります。

まとめ:N2合格は計画とサポートがカギ

JLPT N2は、日本での生活や仕事に必要な日本語力を証明する大きなステップです。しかし、難易度が高く、長期的な学習が求められるため、正しい勉強方法とサポート体制が重要です。「独学では不安」「効率的に合格したい」というお悩みの方はぜひ当社オンラインレッスンの受講を検討してみてください。当社ではJLPT N2レベルでの合格に向けたカスタマイズレッスンも可能です。また、多数の実績もございますので、ぜひ気軽にご相談をいただけますと幸いです。

[こちらの記事も人気です]

どのくらいの学習期間で、どれくらい日本語が伸びるのか?

気になる実際のレベル別会話力を動画で確認できます

外国人社員に求められる日本語力目安の日本語能力試験(JLPT) N2レベルとは?

TOPへ戻る