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日本語能力試験N5に合格するには?レベルや対策を解説!
2025年9月26日 公開
日本語を学び始めた外国人学習者にとって最初の大きな目標となるのが、「日本語能力試験(JLPT)」の中でも最もやさしいレベルの「N5」です。
本記事では、「N5の試験項目」「必要な能力と対策」「おすすめの教材」「効果的な勉強法」をわかりやすく解説します。これからN5に挑戦する方はもちろん、外国人従業員の方にN5を取得してほしいと考えている方にも役立つ内容です。
日本語能力試験(JLPT)N5とは?
日本語能力試(JLPT)とは、日本語を母語としない人たちの日本語能力を測定し、認定する試験です。
語彙や漢字、文法の運用力、読解力を問う「言語知識」と「聴解」の問題があり、解答方法は4択のマーク式となっています。その中でN5は最もやさしいレベルです。
N5に合格しているということは、以下の力を持っていることを意味します。
- ひらがな、カタカナ、簡単な漢字の読み書きができる
- 自己紹介や簡単な質問に答えられる
- 日常生活に関連する身近な語彙を理解できる
- 簡単な言葉でゆっくりと話すと、コミュニケーションが取れる
つまり、日本語を使う上で大切な基礎を理解している証明になるのです。
N5の試験とは?日本語能力試験と聞いても、馴染みのない方にはイメージしにくいでしょう。本章では以下の項目に分けて解説します。
- 試験項目
- 試験時間
- 合格点
詳しくみていきましょう。
試験項目
N5は以下の3つのセクションから成り立ちます。
言語知識(文字・語彙)
漢字読みや、ひらがな・カタカナ・漢字の表記の問題、語彙の使い方や似た意味の語彙や文を選ぶ問題があります。
言語知識(文法・読解)
文法は文の内容に合った文法を選ぶ問題、文章の流れに合った文法を選ぶ問題があります。
読解は短めの文章や少し長めの文章を読んで、文の内容が理解できているか、必要な情報を掴むことができるかを問う問題があります。
聴解
まとまった文章・話を聞いて、内容が理解できているか、イラストを見ながら、それに合った発話表現はどれか、などを問う問題があります。
試験時間
N5の試験は以下の時間配分で行われます。
- 言語知識(文字・語彙):20分
- 言語知識(文法・読解):40分
- 聴解:30分
合計でおよそ90分の試験です。
合格点
JLPTは「総合得点」と「各区分の基準点」で合否が決まります。
合格するには、総合得点が180点満点中 80点以上で、且つ、各区分(言語知識/読解/聴解)で設定されている基準点に達している必要があります。
総合得点が高くても、基準点に満たない区分がある場合、不合格になるため、バランスよく学習することが大切です。
N5合格にマストな能力と対策N5に合格するには、以下の能力を鍛える必要があります。
- 文字
- 語彙
- 会話・運用力
- 聴解
対策と併せて詳しく解説します。
文字
| 必要な能力 | 対策 |
|
ひらがな・カタカナは正確に書く練習をし、その文字と音を一緒に覚える。N5の漢字はフラッシュカードやアプリを使って読みを反復練習するのがおすすめ。 |
語彙
| 必要な能力 | 対策 |
| 数字、時間、日付、家族、食べ物、買い物など、生活に密接した単語が使える(800語前後) | 単語アプリや単語帳を活用し、ジャンルごとに例文とセットで覚えると定着しやすくなる。 |
会話・運用力
| 必要な能力 | 対策 |
|
オンラインレッスンや会話練習アプリを利用して「身近な日本語」に触れると効果的。 |
聴解
| 必要な能力 | 対策 |
|
アニメやドラマもなど興味があるものから始めると続けやすい。毎日10分でもJLPT用の聴解教材を使うと耳が日本語に慣れるのでおすすめ。 |
N5対策におすすめの教材を以下、3種類ご紹介します。
- JLPT公式問題集
- 日本語総まとめN5
- スピードマスターN5シリーズ
詳しくみていきましょう。
日本語能力試験公式問題集
日本語能力試験を運営する国際交流基金と日本の国際教育支援協会が発行する問題集で、実際の試験と同じ形式になっています。学習に取り掛かる前と受験直前の力試しにぴったりです。
日本語総まとめ N5
文法、語彙、読解、聴解が一冊で学べるテキストです。見開き1ページが1日分の学習範囲で、1日目~6日目で練習を積み、7日目でその週のまとめ問題をする構成になっています。
解説と練習問題があり、学習を続けやすいのが特徴です。各ページに翻訳とイラストがあり、漢字や語彙に苦手意識がある学習者におすすめです。
スピードマスターシリーズ
語彙・漢字・文法・読解・聴解、と、分野ごとのテキストがあり、1つ1つの分野の力をしっかりつけたい学習者におすすめです。
各分野、シンプルな翻訳がついていて、既習内容を復習しながら力をつけるのに適しています。
効果的なN5勉強法本章ではN5の効果的な勉強法を4つご紹介します。
- 毎日短時間でも継続する
- アウトプットを意識する
- 模擬試験で時間配分を確認する
- オンラインレッスンを活用する
詳しく解説します。
毎日短時間でも継続する
1日30分でも、毎日日本語に触れる習慣をつけるといいでしょう。N5は日本語を学習する上で土台となるレベルなので、学習習慣をつけることが大切です。
アウトプットを意識する
単語や文法の問題を解くだけでなく、実際に使うことが大切です。読んだり聞いたりして覚えたことを、書いたり話したりしてアウトプットすることで身につきます。
模擬試験で時間配分を確認する
日本語能力試験本番と同じ形式で時間を計って問題を解くことで、時間配分がわかります。また、試験の形式に慣れておくことで、本番の緊張感も和らぐでしょう。
繰り返しになりますが、N5は日本語を学習する上での土台となるレベルなので、模擬試験を通して早い段階で自分の苦手分野・得意分野を把握しておくことで、効率的に学習できます。
オンラインレッスンを活用する
独学が難しい人は、講師から直接指導を受けられるオンライン学習を取り入れるといいでしょう。場所や時間を選ぶことなく、好きなタイミングで学習ができるため、学習に取り掛かるまでのハードルを下げられます。
日本語オンラインスクールでは、企業様のニーズや受講生の方に合わせたJLPT対策をレッスンに組み込むなど柔軟に対応しています。
【企業研修事例】N5レベルからの日本語育成
日本語能力試験N5は、日本語学習のスタート地点です。 実際の企業研修では、N5取得をゴールにするのではなく、 その後の業務コミュニケーションにつなげる設計が重要になります。
■ オフィス家具メーカー(製造業)
国内オフィス家具メーカーでは、来日前・入社初期の外国人社員に対し、 JLPT N5レベルから日本語研修を開始。 文字・語彙・基本会話を固めた上で、N4レベルの報告・連絡・相談へと段階的に育成しました。 現場用語や作業指示を取り入れたカリキュラムにより、配属後の定着と安全面の向上につながっています。
■ 外資系大手ITコンサルティング企業
外資系大手ITコンサルティング企業では、外国籍社員の日本語研修において CEFR(A1〜)基準を導入。 初回・定期的な会話レベル測定と月次進捗レポートにより、 「どこまで業務で使えるか」を可視化しました。 その結果、昨年度80名規模だった導入が、現在は550名超の全社導入へと拡大しています。
日本語能力試験N5合格は「日本語の基礎を理解している」ことを証明でき、N4・N3といった次のレベルへ進むための大きな1歩になります。
効率よく学びたい人には「日本語オンラインスクール」の活用がおすすめです。プロの講師から直接フィードバックを受けることで、弱点を克服できます。
当スクールの受講生の方は、JLPT受験前に当スクール負担でオンラインハーフ模試を受講いただけます。また、受講前後での実際の日本語会話レベルのチェックや月次レポートも行っています。講師とレベルやウィークポイントのチェックが可能ですので、効率的に学習を進められます。
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