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初級レベル(JLPT N5)向け日本語レッスンレポート

2024年4月10日 公開

こんにちは、代表の村元です。イギリス出身の方の日本語レッスンを振り返ってみようと思います。日本語レベルが初心者レベルのため、英語を活用したレッスンとなりました。今回は、受講前の日本語レベル、学習プラン、成果について整理しました。

当初の日本語レベル【総合レベル:N5(弊社のレベル基準表ではレベル2) 

・リスニング:簡単な単語でゆっくり質問をすれば聞き取ることができる。

・スピーキング:発音がクリアで聞き取りやすい。文を作ることができず、単語を並べて受け答えをする。単語は覚えているが、アウトプットするまで時間がかかる。

・リーディング:ひらがなカタカナを正確に読むことができる。

・その他:時計の時間は読めるが、数字の言い方を間違える。

学習のアプローチ法

知っている単語や文法を用いて積極的に話そうと努力している。しかし、文法や時制の間違いが目立つため、適宜指導をしていく。話すことが好きな方で、スピーキング力も伸ばしていきたいというご希望のため、授業冒頭の20分程度はアウトプットの時間として、フリーカンバセーションの時間にしていく。また、日本語で説明できない場合、英語で話してしまうことがあるので、「日本語で話してみましょう」などと声がけをしていく。

使用教材:オリジナルテキスト、みんなの日本語

授業頻度:2回/週(50分) 入会コース:50時間コース

授業の進め方:

①単語と文法:テキストを用いて学習。毎回単語テストを行うことで定着化。新しい単語や文法を使い自分で例文を作成し、理解を深める。

②スピーキング:授業の冒頭20分はフリーカンバセーションの時間にし、今日の日付と今日の曜日・最近の出来事について話す。20分間はできるだけ生徒が発言する時間にする。

③リスニング:教師が新しい単語や文法を用いて様々な質問をする。リスニングレベルを上げるために、話す速さを速めたり、質問の量を増やす。また、まるごとのリスニング教材を使い、JLPTの対策も行う。

④ライティング(宿題):新しい単語と文法を使い自分でセンテンスを作成しアウトプットすることで、記憶を定着させる。

⑤リーディング(宿題):NHKの”News Web Easy”を読み、日本語の進出表現や言い回しを学ぶ。レベルが上がってきたら、記事についての感想文を書く練習もしていく。

成果 総合評価:N3+(弊社のレベル表ではレベル5)

①単語と文法:N3レベルまで到達。会話の中でも「隔離、両替、停電、症状、違和感」などの単語を使えるようになった。

②スピーキング:N3レベル。自分が言いたいことを、相手がわかりやすいように伝えることができるようになった。1つの質問に対して、ほとんど文法を間違えることなく、2〜3文話せるようになった。

例「​​​​日陰で寝ていました。ポストが金色に塗られた。誰にでも効果的ではありません。症状がないとき、自分で検査する。荷物を減らしたい。」などの表現を使うこともできる。

③リスニング:N4レベル。通常の速度で質問したことに対して答えることができる。

④ライティング:N3レベル。やさしい日本語で書かれた記事やニュースの感想をN3の漢字を用いて書けるようになった。

総合:彼の自主学習の効果もあり、最終的にN5からN3レベルまで成長した。新しい単語と文法の復習(宿題)を確実に行い、授業中は積極的に新しい単語と文法を使ってアウトプットしていた。はじめの頃は、文法の間違いも多かったが、最後の方は自分で文法の間違いに気づき、訂正することができるようになった。たくさんのボキャブラリーが増え、様々なトピックについて自分の意見を伝えられるようになった。

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