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外国人社員の日本語力アップに効果的な「会社説明(自社説明)トレーニング」とは?
2026年2月19日 公開

日本企業で働く外国人社員の多くが直面する壁。
それは「日本語能力検定(JLPT)の級は持っていても、いざ実務での商談やプレゼンになると言葉がうまく出てこない」という現実です。日常会話とビジネス、特に「自社の価値を伝える」という行為の間には大きな隔たりがあります。
本記事では、実例とともに、日本語オンラインスクールが実施している「会社説明(自社説明)トレーニング」プランのメリットやその有用性、具体的な実施内容、劇的な成果を解説します。
なぜ「自社説明トレーニング」が不可欠なのか?
このトレーニングでは、自社のサービスを説明するプロセスを通じて、単なる語学力以上の「ビジネススキル」を総合的に高めていきます。
会社説明(自社説明)トレーニングの3つのメリット
トレーニングのメリットは大きく分けて3つあります。
メリット1:日本語の4技能を同時に、かつ高度に鍛え上げる
業界専門用語や「因果・比較・要約」といった高度な表現方法を学ぶだけでなく、以下の4技能を実戦形式で統合します。
読む(社内資料)
自社の製品資料や仕様書を正確に読み解く読解力を養います。
書く(原稿作成)
相手に伝わる論理的なプレゼン構成案や原稿を自ら作成します。
聞く(質疑応答)
顧客や上司からの鋭い質問や深掘りした質問を正確に聞き取り、質問の意図を理解します。
話す(プレゼン)
正しい発音と適切なビジネス表現を用い、説得力を持って発表します。

メリット2:深い「自社理解」が日本語力を加速させる
業務や製品など自社の表面的な部分だけでなく、理念や核心を日本語で理解することで、言葉に重みが生まれます。
創業背景・沿革・事業展開
会社の成り立ちやアイデンティティを日本語で理解することが、自社の社外発信の第一歩となります。
主要製品・サービス
技術的な強みを日本語で定義し、言語化することで、競合他社との比較や深掘りした質問に答えられます。
主要顧客・今後の方向性
専門知識を日本語力と同期させることで、今後の自社の展開を説明でき、顧客のニーズにも応えられます。
メリット3:業界専門用語の完全習得
業界特有の日本語表現やカタカナ語など、日本語の適切な使い分けをマスターすることで、社内外でのやり取りがスムーズになります。
また、社内資料を読み、自分の知識にすることで、専門知識を背景に持たない相手(非技術者など)にも配慮した説明が可能に。
会社説明(自社説明)トレーニングの具体的な実施内容
日本語オンラインスクールでは、以下のステップで徹底的にアウトプットを繰り返し、実践力を定着させます。
原稿作成と発音・表現チェック
受講生自身が現在の業務に基づいた原稿を作成します。講師は、ビジネスの場にふさわしいアクセントや敬語、適切な表現(例:社内・社外メールの使い分けなど)への修正を行います。
画面共有でのプレゼン実践と反復練習
オンライン上で実際の資料を使い、本番さながらの環境で発表します。講師が顧客役となり、「なぜこの製品が必要なのか?」といった突っ込んだ質問や、想定外の深掘りを行い、即座に回答する力を養います。
独自の「録画振り返り」手法
「毎レッスンを録画し、それを講師が確認する」という独自手法を導入しました。客観的に自分の話し方を確認することは、極めて高い学習効果を発揮します。
資料・原稿のブラッシュアップ
講師のフィードバックを元に資料と原稿を修正し、完成度を高め、効果的なプレゼンテーションの作り方をマスターします。
実例:IT企業に勤める外国人社員2名への実施
受講生2名の実例から、トレーニングの成果をご紹介します。
この2名は、部署は違いますが、同じITシステムの企業に所属し、それぞれ商品やサービスを社外にプレゼンするには日本語力が足りないことが課題でした。
そこで、全25回のレッスンのうち、最初の15回のレッスンで基礎的なビジネス日本語(ビジネス場面で使われる日本語の語彙とその発音、電話対応、メールの書き方など)を学んで、ビジネス日本語の土台を固め、16回目から25回目のレッスンで実際に講師に対してプレゼンを行うという実践的な内容のレッスンを実施しました。
AさんとBさんがそれぞれどのように自身の課題を克服したか、見ていきましょう。
実例1:Aさんの場合:自社サービス開発エンジニア責任者
相手に響きづらかったプレゼン
Aさんは、自社製品のプレゼン力を磨きました。
自社製品のプレゼン用スライドを作成し、講師にプレゼン後、フィードバックをもらってブラッシュアップする作業を繰り返しました。
受講当初はプレゼンにも資料にもメッセージ性がなく、何を伝えたいのかわからなかったり、その製品の分野に詳しくない相手に配慮したプレゼンができませんでした。
また、プレゼン用スライドの各ページにおいて、講師から突っ込んだ質問をされても回答できないこともあり、社外へプレゼンするには心もとない状態でした。
製品の魅力が伝わるプレゼンに
全25回のレッスンで、実践的な練習や講師からのフィードバック、何度も自身でプレゼンをブラッシュアップさせたことにより、Aさんは相手に伝わりやすい、効果的な伝え方を身につけることができました。
それにより、類似・競合商品との比較説明もできるようになり、具体的な導入効果を説明に入れるなど、その分野に詳しくない相手にも自社製品の魅力をわかりやすく伝えることができるように。
また、課題の一つだった、「突っ込んだ質問」にも答えられるようになり、現在では社外にプレゼンするなど、提案のできるエンジニア営業マンとして活躍されているそうです。
レッスン終了後、Aさんからは、
このレッスンは4ヶ月ほどでしたが、実際の仕事で使う日本語を習得でき、自分の日本語に自信が持てるようになりました。
1か月で目標を達成するための計画を立てていただき、プレゼンでの適切な表現や営業方法を教えていただいたことが仕事に活きています。
という、嬉しいお声をいただきました。
実例2:Bさんの場合:ERPシステムの導入コンサルタント
論点が不明瞭な説明
Bさんは自社サービスのプレゼン力を磨きました。
Aさんと同じく、自社サービスのプレゼン用スライドを作成し、講師にプレゼン後、フィードバックをもらってブラッシュアップする作業を繰り返しました。
受講当初は、専門分野に関する業務知識の不足や、「複雑の画面(正:複雑な)」「簡単の情報(正:簡単な)」といった初歩的な文法ミスをするなど、日本語力が不足していることで、前提知識がない相手への説明がわかりづらいという課題がありました。
また、プレゼンに対する講師からの質問に対し、ダラダラと長く回答し、論点が不明確なこともプレゼンをする上でのマイナスポイントでした。
論理的な説明と自己修正が可能に
全25回のレッスンで、正しい日本語での表現だけでなく、「まず」「そして」「次に」「最後に」などの使い方を習得し、説明が冗長的ではなくなりました。また、結論から述べて個別詳細を説明する構成をマスターし、論理的で明確なプレゼンに。
スライド作成時は、 各スライドに「一番伝えたいことは何か?」を要約する習慣を付けたことで、主張が劇的に伝わりやすくなりました。
それだけでなく、初歩的な文法ミスをその都度講師に指摘されたことにより、間違えてもその場で即座に修正する「自己修正」の習慣が身につきました。
レッスン終了後、Bさんからは、
現場挨拶や電話、メール等、ビジネス日本語の基礎を指導してもらったことはとても効果的でした。また、プレゼンの練習では、専門分野の語彙量を増やし、説明や表現の仕方・順番をしっかり教えていただいたことで、会社・サービスの説明力がアップしました。
と、レッスンの効果を実感されたコメントをいただきました。
まとめ
「会社説明(自社説明)トレーニング」は、外国人社員が単なる「日本語学習者」から、会社の価値を支える「プロフェッショナル」へと進化するための架け橋です。
実務資料に基づいた徹底的な反復練習とフィードバックがあれば、外国人社員は論理的かつ効果的に自社をプレゼンする力を身につけられます。
「顧客との打ち合わせにおいて、日本語のミスが多い」
「新規の顧客に対して、自社紹介や担当商品の説明がうまくできない」
外国人社員のプレゼン力や顧客対応力に、このような課題を感じていらっしゃる企業様は、ぜひ一度当スクールの「会社説明(自社説明)トレーニング」をご検討されてはいかがでしょうか。
