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ビジネス日本語研修にカスタマイズレッスンは必須!
2023年6月19日 公開
社内の外国人社員にビジネス日本語研修を導入したものの、なかなか成果が出てこない。そういった悩みを持つ企業様は少なくありません。
他社で日本語研修サービスを利用している企業様から当社に相談を受ける内容として多いのが、外国人社員が真面目にビジネス日本語研修を受講してもらっているにもかかわらず、いざビジネスの現場ではあまりビジネス日本語力にあまり効果が見られない、日本語力が伸びないといった悩みが寄せられる事があります。
実際にどのような日本語研修内容だったのかをヒアリングしてみると、外国人社員の方々のビジネスシーンで使えるレッスン内容があまり含まれていないことの共通性があり、研修で学んだ事がいかせていないという実態も聞く事ができました。
ビジネス現場を想定したレッスンカリキュラムが含まれるかどうか?
一般的な外国人社員向けのビジネス日本語研修では、ビジネスコミュニケーション・マナーの基本や敬語の基礎、職場内のコミュニケーション、社内外での打ち合せなど、ごく当たり前の基礎的なレッスンを最初におこないます。勿論、それはとても大事なことですが、それだけでは不十分です。
画一的な固定カリキュラムだけではなく、受講生の仕事現場で必要とされるシーンに基づいたカスタマイズレッスンが重要です。
外国人社員が自分の頭を使い、現場を想定しながら話すトレーニングが研修に組み込まれないと、実際のビジネス現場で使える日本語力を鍛える事ができません。結果、基礎は分かるものの、シチュエーション毎に臨機応変に日本語力を駆使することまでは力が及ばない結果に繋がってしまいます。
例えば、新入社員の場合、会社について日本語でプレゼンしたり、何か製品について簡単なディスカッションしたり製品知識や会社の歴史とかも学びながら進めていくことで、より現場で想定するシーンに近いところで、語学のみならず会社について、製品についての知見も深めることができるようになります。
また、一例ですが、当スクールの受講生は以下の語彙が聞き取れず、意味も理解できていないため日本人社員からするとうまくコミュニケーションが取れないなと感じる場面があったと報告を受けています。
ベトナム人(N2取得・自動車関連部品の製造業の現場勤務)
品質・管理・部品・取引先・顧客・プロセス・生産
中国人、ベトナム人(ともにN2取得・ITエンジニア/SE)
フレームワーク、バージョンアップ、アプリケーション、遅延、障害、実施、検証、ツール
これらは、一般的であり、研修でよく使用される日本語のテキストには載っていません。該当社員が担当する業務において、出てくる課題であるため、画一的なカリキュラムでは適応できないため、個別に生徒の課題に合わせ、web上の関連記事や、実際のサンプルの仕様書など、使いながら練習すると効果的です。
これらは母語の影響があり中国・ベトナム人共通の問題として小さい「ツ」が抜けること、長音が短い「ツールではなくツルと発音」、カタカナに苦手意識があることなどが要因として考えられます。
フレームワークやバージョンアップといった英語由来の語彙の聞き取りができないことや、受講生側の発音が日本人社員が思う発音と違う場合は、意味を理解するまで時間もかかりますし会話がスムーズに進まないとストレスもたまりやすくなります。
この場合、実際の会話能力はどの程度なのか事前に把握し、会話の中でビジネスで必要な語彙や文法表現を増やす必要があります。事前にレベルチェックを各自行い、課題を特定した上で、会社の期待値に対して、どのようなカリキュラム、プランで取り組んでいくのかを個別に設定していくことにより、よりビジネス現場で求められる日本語力と理解力を伸ばすことができるようになります。
結論として、ビジネス日本語研修を導入する際は基礎的なビジネス研修カリキュラムがあることはもちろん大前提として、レッスンカリキュラム内に外国人受講生の働くビジネス現場でよく使うシーンを想定し会話トレーニング、いわゆるカスタマイズ要素があるかどうか、研修会社として限られた予算内において、どこまで対応してくれそうなのか、を確認することが非常に重要です。
ビジネス日本語研修のカスタマイズの必要性
現在、日本社会においてさまざまな業界や業種で働く外国人従業員が増えています。当然、様々なビジネスシーンで働く外国人が多いわけですから、画一的なレッスン内容だと現場で使えるビジネス日本語がなかなか身に付かない場合も多いです。
日本語オンラインスクールでは、そのような課題を解決する為に、ビジネス日本語研修カリキュラムにおいてカスタマイズレッスンでのご提案が可能です。ビジネス現場で必要とされる会話力を伸ばすことに重きを置き、そのために必要な適切なテキストを使用したり、外国人社員様のご自身が担当しているプロジェクト内容に、近いテーマを扱うことが可能です。
こちらは、とある大手半導体メーカーに所属のタイ出身の技術職(N4レベル)の方向けの内容です。
企業が求めること
専門分野に関してゆっくりしたペースでも日本人社員と議論が交わせるようになる
導入前事前レベルチェック時の日本語レベル
会話レベル…4(=JLPT N4相当) 聞き返しは多いが、日本人社員がゆっくり話してあげれば、なんとかコミュニケーションは成立するレベル。 「何の仕事をしていますか」「職場はどこですか」のようなシンプルな質問には短い文や単語で答えることができる。
【総評】 とてもゆっくりだが大きい声で話しているので聞き取りやすい。ただしカタカナ語は英語寄りの発音になるため、聞き取りにくい。自分の意見を述べることはできているものの、簡潔にまとめた内容で話すのはまだ難しい様子。 改善点: ・敬語表現の習得 ・カタカナ語の発音修正 ・自分の意見や考えをまとめて話す ・日付と時間、数字 ・助詞
レベルに基づく学習プラン
- N4取得を目指しながら、基礎部分の強化、修正。
- みんなの日本語終了後、ビジネス日本語
- (レッスン後半~)実戦ビジネス日本語会話(中級)、商談のための日本語「社内」「社外」(聴解)
- 宿題…みんなの日本語Ⅰ・Ⅱ漢字、テキスト音読、語彙調べ、News web Easy
使用テキスト
レッスン後半
- 人を動かす!実戦ビジネス日本語会話(中級)
- 商談のための日本語 … 聴解練習を抜粋
現在、無料相談を受付中ですので外国人従業員のビジネス日本語研修にお悩みの方はぜひ以下までお問い合わせをいただけますと幸いです。
【日本語オンラインスクール:無料相談受付中】
https://nihongo-jinzai.com/contact/