代表者コラム
日本語オンラインスクール > 代表者コラム > 受講者９人のうち、６人が途中で脱落? 外国人社員がオンライン日本語研修を途中で挫折しないための方法
受講者９人のうち、６人が途中で脱落? 外国人社員がオンライン日本語研修を途中で挫折しないための方法
2023年6月13日 公開
ここ数年、外国人社員を採用する企業でオンラインでの日本語研修の導入が増えてきています。 一方で、外国人の日本語研修は一般の社員研修とは異なる難しさがあり、なかなかうまくいかないケースもあるようです。ここでは過去にオンライン日本語研修を受講しても上手く行かなかった企業の事例を紹介していき、失敗しがちな点や成功するための秘訣について説明をしていきます。
受講者９人のうち、６人が途中で脱落。
外国人社員への日本語研修を導入されている企業様より、お問い合わせを受ける相談で外国人社員の受講が長続きしないという悩みを多くいただいております。実際に、他社で日本語研修サービスを導入した企業様からの事例になりますが、外国人社員へのオンライン日本語研修を実施したものの、レッスン完了まで全受講者9人中、たった３人しかレッスン完了まで続かなかったお話を紹介していきます。
受講者のうち３分の１が脱落したことはなかなか大きな失敗とも言えますが、かといって、偶然性や特殊な例ということではなく、実際に理由や原因を掘り下げていくと、外国人社員への日本語研修をおこなう際、どこの企業であっても直面する可能性がある問題を示唆しています。実際に受講者９人中、６人が途中で脱落をしてしまった理由をそれぞれ紹介していきます。
脱落理由その１：授業についていけない
すべての外国人社員に対して同じ内容の研修を同時におこなったため、研修開始後に早々に研修についていけなくなったり、理解度に差が出てくる受講生もでてきました。研修の理解度は、日本の就業年数や滞在年数がどのくらいで、なおかつどのぐらい日本の人たちとコミュニケーション頻度があるかにも左右されます。
あらかじめ研修を受講する外国人社員の日本語レベルを理解したうえで、カリキュラムを組むのが理想的です。また、座学だけではなくしっかりと外国人社員が実際のビジネスの現場でアウトプットできるようケーススタディ別でロールプレイをして練習をする研修も取り入れることで、日本語研修を受けた成果を体感できるようにすることが継続のモチベーションにもつながります。
脱落理由その２：日本語力が上がらない
この企業の事例では、９名の受講者に対して、１名の講師で同時に日本語研修を実施しましたが、多数の受講生を相手に講師1人が一方的にレッスンする形式では、一人ひとりの弱点の克服に結び付かない場合があります。実際に研修を進めて行く中で、受講者によって研修内容の理解度の差が大きく生じる事もありました。
一人ひとりの受講生の弱点を改善できるよう、少人数のクラス編成にしたりフォローアップ研修をしたりするなど、弱点克服のためのプランを立てることが大事です。必要に応じてレベル別に振り分け、異なるプログラムを用意するとよいでしょう。
脱落理由その３：モチベーションの問題
受講を途中で辞めた外国人社員からは、自分はN2を持っているし、日本語会話は出来るので会社から日本語研修を受講する事はあまり納得していないということや、仕事自体は問題なくできているので日本語研修を受ける必要性を感じていないという声もありました。
実際のところ、日本人の同僚や上司からは、日本語での会話はできるものの、ビジネスシーンにふさわしい言葉の選び方や、敬語の使い方が十分ではないため、社外の取引先との商談や会議への参加、電話応対はまだ任せる事ができないので日本語研修を受けてもらいたい思いがありました。
ただそれをしっかりと外国人社員側に伝えて理解をしてもらっていなかったことが問題でした。外国人社員に対して、日本語研修を受講する事の必要性をしっかりと説明をして腹落ちをした状態で研修を受講してもらうことが、モチベーションを下げずに受講が継続する上で大事になっていきます。
外国人の日本語ビジネス研修には1000名以上実績のある当社へ
いかがでしたでしょうか。外国人社員への日本語研修を検討している方や、既に取り組まれている方で上記で延べてきたような悩みをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
日本語オンラインスクールでは、外国人社員がビジネス現場で独り立ちができる日本語オンライン練習のサービスをおこなっており、ビジネス現場を想定したカスタマイズレッスンのご提供が可能です。
また、受講生のそれぞれの日本語能力とご希望に応じたカリキュラムを構築し、また、ご予算に合わせた最適な研修も可能ですので予算・人数・期間・到達目標などをお伺いして、最適なプランをご提案させていただくサービスをご用意しています。 現在、無料相談を受付中ですので外国人従業員のビジネス日本語研修にお悩みの方はぜひ以下までお問い合わせをいただけますと幸いです。