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製造業で働くベトナム人スタッフの日本語オンラインレッスン

2022年8月24日 公開

今回は、製造業で働くベトナム人スタッフに「日本人社員と会話をスムーズに行い、自身の業務内容について分かりやすく説明できる」ことを目標とする日本語オンラインレッスンの依頼がありました。
製造業の場合、加工する部品や性質、使用する機械、その操作方法などを覚え使いこなさなければなりません。もちろん使い方を一歩間違えると事故につながってしまうこともあるでしょう。そのため、日本語レッスンでは文法の習得はもちろん、業務で使用する用語や、その説明に多くの時間を費やしました。
今回の目標達成に向けて、どのような点に気をつけレッスンを行ったのかをまとめましたので、ご覧ください。

レッスンを受ける前のレベルは?

このベトナム人スタッフは、すでに1年ほど日本語を独学で勉強していました。短い文での会話が可能で、発音の癖も少なく聞き取りやすかった印象があります。しかし、質問をしてもはい、いいえと少しの回答で終わることが多く、会話のボリュームは少なかったです。
学習意欲はレッスン終了時まで高かったのですが、人が話している時にかぶせて話してきたり、「はい、はい、はい」と返事をしてしまったりする場面も見受けられたため、この点も改善していく必要があると考えました。

レッスン内容

まずはテキストを基本とし文法と語彙の量を増やし、会話の量を増やすことを意識して取り組みました。テキストで使用した文法を使って、教師から生徒へ質問をする。はじめはすぐに答えられるような簡単な質問から行い、その後は自分が考えて話す、調べて話すなど段階を踏んで行きました。
同様に宿題ではニュース記事を読み、要約を行い、教師は質問を用意し、生徒は記事にある言葉を使うのではなく、別の言葉に言い換えて答える練習をメインに取り組みました。
またベトナム人の場合、発音の問題もあります。今回受講した生徒は、聞き取りやすい発音でしたが、これはあくまで日本語教師の耳で聞いた場合です。例えば、あまり外国人と接する機会の少ない日本人が聞いた場合は、理解してもらえない可能性が高いでしょう。
このため、会話練習時には、発音の練習を何度も徹底的に行いました。発音が改善できない場合は、舌の断面図を使い、舌の位置がどんな形でどの位置にあるか、また録音をして発音の違いを確認することで、改善に向かいます。
彼自身も、レッスンの前半でかなりの発音が改善されました。これは本人が何度も練習していたので、努力の結果が実ったのだと思います。
彼は常に分からないこと、何度も間違えてしまった所はメモに取り、次回まで覚えてきます。私自身も前回理解できていなかったところは、復習の時間を設けて進捗状況を確認し、共有していました。毎回この流れで進むので、本人にとっても現状把握、そしてこれからの課題が明確化できていた点も成長が進んだ結果だと言えるのではないでしょうか。

前半はこのように文法や語彙、発音の強化を行いながら会話の内容を増やしていくレッスンを行いました。後半はビジネス日本語や業務で使用する用語、説明などについて時間を費やしました。
とはいえ、業務で使用する用語は専門用語がほとんどであるため、日本語教師の知識では足りない部分もほとんどです。そのためインターネット上でよく使用する業務用語を探し、お互いにその認識であっているのか照らし合わせることもあります。
これには実を言うとメリットもあります。分からない人(日本人教師)にその業務知識を持っている人(ベトナム人スタッフ)が説明するのは簡単ではありません。具体例を挙げることもありますし、簡単な言葉に言い換えて話すスキルも必要です。
時に日本語教師は分からないフリをして、本当に分からない時はしつこく質問をして、生徒の話す時間を増やし、何度も説明を促します。これにより自分の中で説明する流れがパターン化されます。

レッスン後半は日本に来日しモチベーションが上がっていたこともプラスとなり、ビジネス日本語をマスターし、業務で必要な用語の理解や説明を行えるようになっていました。

レッスンを終えて

今回は日本語レッスンのほかに、企業様でも日本語を話す時間を個別に設けてくださっていたようで、本人のモチベーションも維持しながら終えることができました。またレッスンを終えた今でも、仕事のことや日本語の勉強について連絡をしてくることがあり、日本での生活を十分に楽しんでいることが伝わります。
仕事で必要になり、日本語を勉強しなければならないケースはよくあります。しかし、仕事で使う日本語にプラスして、会話を楽しむコミュニケーションツールの一つとして日本語を使ってもらえることが日本語教師としての励みになります。
今回も企業様と密に連絡を取り合うことができ、スムーズに進めることができたこと感謝しております。

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