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企業内転勤ビザで外国人社員を採用予定 日本語オンライン研修について
2024年9月24日 公開
企業内転勤ビザの概要とその採用メリット
近年、外国人社員の採用に企業内転勤ビザを活用する企業が増えています。企業内転勤ビザとは、日本にある日系企業の本社や支店、あるいは関連企業に外国人社員を転勤させる際に取得する就労ビザの一種です。特に製造業では、現地法人で採用した外国人社員を日本本社に転勤させるという企業内転勤ビザを活用した方法が広まっており、現地のビジネス文化に精通し、高いスキル持った外国人社員が活躍できる可能性が高まっています。
来日前に現地で受講できる日本語研修はオンラインが主流に
企業内転勤ビザで来日する外国人社員にとって、日本語力は業務遂行上の重要なスキルとなります。しかし、来日したばかりの段階では、日本の現場で求められる日本語のコミュニケーションレベルに到達していないケースが見られます。そのため、企業は社員が来日する前後に日本語研修を実施することが一般的です。
実際に、大手企業のみならず、中小企業も、現地法人で日本語研修を行い、社員の日本語力をN4~N3レベルまで向上させた後、日本本社での業務に適応させるケースが増えています。これにより、来日後もスムーズに業務を開始できるように準備が可能です。
従来ですと、日本語研修には専任の日本語教師を現地に派遣することが多かったですが、コロナ禍以降、オンライン会議のツールを用いた語学研修が急速に広がっており、インターネットを使って時間と場所にとらわれないビジネス日本語研修が普及している状況です。
事例紹介:日系の大手製造業インド法人のケース
実際に弊社で、日本研修をご相談をいただいたいある大手製造業のインド法人の例をご紹介させていただきます。こちらの企業様は年に数回、社員を日本に派遣しています。その際、日本本社から「読み・話す・聞く」の能力をJLPT N3レベルにまで向上させることを求められました。
これに対して、インド法人は、来日する社員に対し、オンラインでの日本語研修の依頼をお受けしました。弊社からご提案した研修プログラムのスケジュールでは、8月下旬から12月末まで、週に約24時間のレッスンを行う予定で、N3レベルに到達することを目指しています。具体的なレッスン内容としては、以下のようなプランを提案させていただきました。
- マンツーマン90分レッスン/全38回
- マンツーマン60分レッスン/全10回
使用テキスト
こちらのオンラインでの日本語研修では、基礎的な日本語研修だけでなく、実務を想定して現場で使える日本語コミュニケーションが習得できるよう、企業様の業務内容をヒアリングし、カスタマイズレッスンのカリキュラムも導入しています。外国人社員が日本語でのビジネスコミュニケーション能力を高めて、日本本社での勤務に備えることを第一の目標としています。
オンライン研修のメリット
こちらの企業様にご提案を差し上げたオンライン形式での日本語研修は、対面での語学研修と比較して、時間や場所にとらわれない柔軟性がメリットです。特に海外にいる段階での研修では、物理的な距離を越えて、日本語力の向上をサポートできる点が大きなメリットです。また、レッスンは個別にカスタマイズされ、学習者のレベルやニーズに応じたカリキュラムが提供されるため、効率的に学ぶことができます。
実際のオンラインレッスンの受講の一例を以下でご紹介させていただきます。
会話レベル6
国籍:中国 ITシステム開発 技術者
会話レベル7
国籍:タイ ITシステム開発 コンサルタント
まとめ
いかがでしたでしょうか。企業内転勤ビザを活用した外国人社員の採用は、グローバルな視点で企業の成長を支える手法として注目されています。さらに、日本語オンライン研修を取り入れることで、社員が日本での勤務に迅速に対応できるよう準備することが可能です。企業としても、時間やコストを抑えながら、優秀な人材を育成できるため、今後ますます需要が高まることが期待されます。
外国人社員への日本語教育・研修についてご興味のある方や、ご検討をされている方、既に研修を導入しているがなかなか成果が出なくて困っている方がいらっしゃいましたらぜひ弊社までお問い合わせください。