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中国人社員向け日本語ビジネス研修ー基礎

2024年7月26日 公開

厚生労働省が発表した「外国人雇用状況」の届出状況によれば、日本で働く中国人労働者は約38.6万人に達しています。中国人労働者は全外国人労働者の21.2%を占めており、ベトナム人(46.2万人、25.3%)に次ぐ割合です。少子高齢化の影響で日本人労働者が減少する中、中国人労働者は日本の労働力不足を補う重要な役割を果たしています。依然として日本企業の中国人労働者に対するニーズが高まっていることが示されています。しかし、中国と日本における言語や文化、ビジネス慣習の違いから、仕事の現場でのコミュニケーションに課題を抱えてしまい、短期間で離職をするケースも少なくないようです。本記事では、特に日本で就労する中国人向けの日本語ビジネス研修の導入にあたり、まず大前提として理解しておくべき基礎知識について紹介をしていきます。

1. 日本と中国のビジネスマナーの違い

挨拶と礼儀作法の違い

日本と中国のビジネスマナーの中で、まず挨拶と礼儀作法の大きな違いがあります。例えば、日本ではお辞儀が基本の挨拶所作で、ビジネスシーンでは、しっかりと腰を曲げるお辞儀が好まれます。対して、中国では欧米のように堂々と立ち振る舞い、相手の目を見てしっかりと握手をすることが一般的です。このような基本的なところから違いがあるということを理解しておくことが大切です。

会議の進め方とコミュニケーションスタイル

次に会議の進め方とコミュニケーションスタイルの違いです。日本の会議は、一般的に前もって準備されたアジェンダに基づいて進行します。参加者は事前に資料を読み込んで、発言は慎重に行われることが多いです。一方、中国の会議では、議論が活発で、即興での意見交換が頻繁に行われます。意見の表明に関しても、日本では控えめで調和を重んじる一方、中国では積極的な発言が求められることが多いです。また、会議内で意思決定をスピーディに決めることが何よりも重要視されるので、会議内で決めずに持ち帰ることはあまり好まれない傾向もあります。

2. 中国人社員向けの日本のビジネス文化理解研修

文化理解のための基本研修内容

中国人社員が日本のビジネス文化を理解するための研修内容として、まずは基本的な日本のマナーの基礎理解が必要です。基本的なことではありますが、日本のビジネスマナーや礼儀作法、会議の進め方、上司・部下関係などを学びます。特に、挨拶の仕方や名刺交換の方法、礼儀作法については、座学だけではなく、実際に体験しながら学ぶことが効果的です。

具体的な事例を使ったシミュレーショントレーニング

次に、具体的な事例を使ったシミュレーショントレーニングが有効です。例えば、会議での発言の仕方やメールでのやり取り、上司への報告の仕方など、実際のビジネスシーンを想定したトレーニングを行います。これにより、中国人社員は日本のビジネス文化を実際に体験し、理解を深めることができます。

<会議での発言練習とロールプレイ>

内容:
会議での発言練習とロールプレイは、日本のビジネス文化を理解するための効果的な方法です。日本の会議では、意見を述べる際に相手への配慮や礼儀を重視します。具体的なロールプレイのシナリオを用意し、実際の会議シーンを再現して練習することで、中国人社員はこの文化を体得することができます。

具体的な事例:

  1. 会議の導入部分の発言練習: 会議の開始時に挨拶し、議題を確認する場面を練習します。例えば、「本日はお忙しい中に関わらずお時間をいただきありがとうございます。本日のMTGの議題は〇〇です。まず、〇〇について話し合いたいと思いますのでどうぞ宜しくお願いします」というように、丁寧な敬語を使った会議のファシリテーションをしながら練習をします。
  2. 意見表明の仕方: 会議中に自分の意見を述べる際の適切な言葉遣いや表現を学びます。例えば、「私の意見では~」や「~について考えましたが」といったフレーズを使って、控えめかつ具体的に意見を述べる練習をします。
  3. 反論や異議の表現: 相手の意見に反論する際も、日本では直接的な表現を避け、丁寧に意見を伝えることが重要です。例えば、「それも一理ありますが、別の視点から見ると~」や「~について少し違う考えがあります」といった表現を使って練習します。

<当社事例紹介>

実例の紹介として、弊社でオンラインビジネス日本語研修でご支援をさせていただきました会社様の事例の紹介もさせていただきます。株式会社チャイナワン様は、中国籍のスタッフが多数在籍しており、日本語力に課題がある方も多数いらっしゃいました。 実際に業務で使う場面を想定したカスタマイズレッスンをベースにアウトプット中心のレッスンを中心におこない、結果として、日本語力がメキメキと向上するに至りました。 ビジネス日本語力が向上することで、従来の業務の加えて対応ができる仕事の幅も広がり、ビジネス日本語研修の効果を得ることができました。詳しい内容はこちら このように座学でインプットをするだけではなく、実際の現場で使えるビジネス日本語力を高めるためには、アウトプットに重きをおいて日本語の練習をすることがとても大切であることが言えます。

会話レベル7

国籍:中国 研究員

会話レベル8

国籍:中国 ITシステム開発 技術者

まとめ

いかがでしたでしょうか。当記事では日本で働く中国人社員向けの日本語ビジネス研修の基礎について紹介していきました。弊社では中国人向けのビジネス日本語研修の事例が多数ございますので、もし導入にご興味のある方がいらっしゃいましたらぜひ気軽にご相談をいただけますと幸いです。

【日本語オンラインスクール;ご相談フォーム】

https://nihongo-jinzai.com/contact/

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