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外国人社員のビジネス日本語力UPには1on1が欠かせない理由

2023年4月23日 公開

近年、外国人社員を雇う企業の増加と共に日本で働く外国人就労者向けの日本語教育サービスも増えてきています。その一方で、外国人社員の日本語教育に関しては全て外部の研修機関に丸投げにしているままだと思う様に効果が出ない場合もあります。

当記事では、これから外国人社員へのビジネス日本語研修を検討されている方や、研修を導入しているものの、思った成果が出ていない方向けに、研修の学習効果を向上させる「1on1」について紹介をさせていただきます。

そもそも1on1とは何か

1on1とは、上司と部下が1対1で行う定期的なミーティングを言います。1on1は、部下の成長を促進することを目的としたミーティングです。米国シリコンバレーのTech企業では、当たり前に行われていましたが、日本では2010年代にヤフー株式会社が導入したことをきっかけに、リクルートをはじめ、導入する企業が増えています。

1on1は、週次や月次の頻度で30分ほど実施している企業が多く、部下の現状やキャリアの悩みを上司と共有し、上司はその内容に解決策やフィードバックすることで、部下の成長を促進します。そのため、上司が部下に報告を求めるような会議とは異なり、部下が自分の悩みを解決できたり、進むべき方向性を理解できることがゴールとなります。

特にビジネス日本語研修を受講している外国人社員に対しては学習状況をヒアリングしてインプットした内容をビジネスの現場でしっかりとアウトプットができるように、十分にフォローをしてあげることが日本語力の向上につながります。つまりビジネス日本語研修と1on1は欠かす事ができないと言っても過言ではありません。

1on1で期待できる効果

人材大手パーソル社の日本で働く外国人従業員の就業レポートによりますと「職場に孤独感を感じている」の外国人は32%と、社内のコミュニケーションに課題を感じている外国人が多いことが分かります。孤独感を感じていると、「継続就業意向」「会社満足度」への低さに繋がり、転職意向も高くなる傾向があります。一方で、オンボーディングや会社からのフォローが手厚いと、孤独感を感じる人の割合は低くなっています。

つまり、日本で働く外国人社員の場合、言語がネイティブでないからこそ上手く伝えられない場面が日本人よりも多く発生します。そのため、コミュニケーション不足で孤独感を感じやすく、日本人社員よりも定期的なコミュニケーションを取れる場が必要となってきます。それゆえに、会社から1on1のような定期的にコミュニケーションを取れる場を設定することによって、外国人社員の不満や悩みを解決するきっかけになる場合があります。

また、新型コロナウイルス感染症拡大によって、各企業で感染防止対策としてリモートワークの導入が進んでいますが、オフィスで仕事をしていたときよりも、コミュニケーションの機会が減ると言われています。コミュニケーションの機会が減っている今だからこそ、1on1を導入することにより、コミュニケーションロスによるパフォーマンスの低下を防ぐ対策としても効果が期待できます。

1on1でのヒアリング内容

実際に週次や月次で1on1をおこなう場合の注意点として、業務の進捗であったり、業務報告をヒアリングする場にならないように気をつける必要があります。目的として外国人従業員の抱えている不安や悩み、やりたい事の3点にフォーカスをして、外国人側から話してもらえるような場を作る事が重要です。例えば、1on1開始時には、まず仕事以外の雑談から入って緊張を和らいであげたり、普段頑張っていることを褒めたりすること、大変さを労ってあげると外国人従業員側もリラックスして本音を話してくれやすくなるでしょう。

次に1on1での質問内容例ですが、必ず聞いておいた方が良い基本質問は以下3点になります。

【1点目】仕事の悩みや不安なこと、困っていることを自分の言葉で話してもらう
【2点目】今苦戦していることはなにか
【3点目】自分が実現したいことはなにか

また、日本語研修を受けている外国人従業員であれば先週や先月の日本語研修ではどういうことを学んだかを確認し、実際に学んだ事を現場でトライできるように現場でフォローしてあげることが重要です。

1on1の終了後にログを残す

1on1で話した内容と次回アクションのログを残すことをおすすめします。部下が「できるようになったこと」「改善できたこと」を互いに把握することに、より部下のモチベーションアップへ繋げられるでしょう。

まとめ

社内コミュニケーションは、どうしても直属の上司次第になってしまいがちですが、全社で1on1を導入することで、定期的にコミュニケーションを取れる場が作られます。外国人社員に関わらず、上司との信頼関係を築き、社員に気づきの場を与える。そして、外国人がビジネスの場において日本語のコミュニケーションが円滑になることで企業として外国人社員の定着や活躍で重要なポイントになるのではないでしょうか。

日本語オンラインスクールでは1000社を超えるビジネス日本語研修の実績とノウハウがあります。他社でビジネス日本語研修をやっているものの、あまり成果に結びついていないなどの悩みがございましたらぜひ日本語オンラインスクールまでお問い合わせください。

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