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外国人社員のモチベーションが上がらない理由と解決策について
2022年11月30日 公開
「採用した外国人社員のモチベーションを保つのが難しい」
「外国人社員が思うように動いてくれない」
そのようなお悩みをお持ちの企業様も多いのではないでしょうか。 この記事ではそのような方に向けて、外国人社員のモチベーションが上がらない理由と、モチベーションを上げるための方法をご紹介していきます。
▼外国人社員のモチベーションが上がらない理由3選
採用面接時には前向きな意欲や向上心を見せてくれたのに、いざ入社をして業務を開始するとあまりモチベーションが高くなく、受け身になってしまう。そうなってしまうと企業としてはかなり困りますよね。
では、そもそも、なぜモチベーションが上がらないのでしょうか?
ここでは、外国人社員のモチベーションが上がらない理由を3つご紹介します。 自社に当てはまるものがないかどうか、チェックしてみてください。
コミュニケーション不足
1つ目の理由は、「コミュニケーション不足」です。
外国人社員は、異国の地である日本で働くというだけでも、大小問わず不安やストレスを抱えている方も少なくないはずです。私たち日本人が海外で働くことを想像してもわかると思いますが、文化が異なり、言語が通じづらいところで、誰にも相談せずに働かなければならないとなると大変ですよね。
プライベートでも、身近なところに母国語で話せる家族や友人がいないことの方が多いです。そんな中、職場の日本人社員達とのコミュニケーションも少ないとなると、色々な悩みを一人で抱え込んでしまいます。
そのような状況では、モチベーションも上がるはずがありません。同じ部署の同僚や上司、人事担当者などから積極的にコミュニケーションを取り、気軽に話すことが出来る居心地の良い環境を作ってあげる必要があります。
評価基準が不透明であること
2つ目の理由は、「評価基準が不透明であること」です。
母国を飛び出し、異国の地である日本で働く事を決めた外国人社員は仕事に対する意欲も高く、キャリアアップ志向も強いことが多いです。
そんな中、評価基準が不透明で、頑張ったのに認めてもらえない、どこを目指して頑張ればいいのかわからないという状態は、どうしてもモチベーションが下がってしまいます。
評価制度については自身の担当している業務に関して、何をどうしたら評価されるのかということを明確に上司から示す事が重要です。特に目標の設定と達成度を定量化することや、 目標達成に向けての進捗を定期的に外国人社員と1on1を設けて追っていくと良いでしょう。
長時間労働
3つ目の理由は、「評価基準が不透明であること」です。
外国人社員の中には、残業を嫌がらない人もいますが、決してそうではない人もいます。 異国で働くというだけでも負担がかかっている上に、長時間労働を強いられていると、精神的にも肉体的にも疲弊してしまいます。モチベーション云々の問題だけではなく、健康面にも支障をきたしかねません。
日本では当たり前になっている8時間労働も、国によっては長い可能性もあります。 日本の労働基準が全ての国の人にとって当たり前ではないということを理解した上で、 No残業デイを設けたり、労働時間を減らす様に業務全体の精算性を上げるなどの工夫が必要になります。
また、どうしても残業がある場合は、必要性をしっかり説明した上で勤務してもらうことが大切です。
▼外国人社員のモチベーションを上げる2つの方法
ここまで、外国人社員のモチベーションが上がらない理由をご紹介してきました。 それでは、どのようにして外国人社員のモチベーションを上げれば良いのでしょうか?
ここからは、外国人社員のモチベーションを上げる方法をまとめました。 まだ取り入れていない仕組みや内容がある場合は、ぜひ取り入れてみてください。
キャリア計画・評価基準を明確にする
まず1つ目の方法は、「キャリア計画・評価基準を明確にする」ことです。
自分が会社から期待されていることや、会社からの自身への評価に対して、日本人以上に気にする外国人は多いです。そのため、不透明なキャリア計画や評価基準だと、モチベーションが上がりません。これからどのような業務をして、いつまでに何をできるようになってほしい、などキャリア計画のすり合わせを事前に実施すると良いでしょう。
また、評価基準については、日本語があまり得意でない外国人にとっては、細かく理解できていない可能性もあります。それを避けるためにも評価基準の細かい設定まで、理解できるように丁寧に伝えておきましょう。認識のズレがあると、モチベーションが上がらないだけでなく、早期退職になる可能性もありますので注意が必要です。
メンター制度を取り入れる
メンター制度の導入により、モチベーションが上がるケースは多くあります。多くの場合、採用担当者が採用までは丁寧にサポートしますが、現場に入ってからは、その場での責任者の指示に従って動くことになると思います。そうなった時に起こりがちなのが、相談できる相手がいなくなってしまうことです。
働き始めてすぐは、不安やわからないことが多いはずですが、誰に聞いたらいいのか分からずに困ってしまうことも多いです。そのため、メンターとして、1人担当者をつけることにより、何かあったらその人に聞けば良い、というルールが出来ます。それだけでも安心感がある上に、しっかりと業務をチェックできるため評価もしやすく、お互いに仕事がスムーズに進みます。
また、メンターは、直属の上司ではなく、年齢の近い先輩社員や社歴が近い社員が担当するので、仕事以外の些細なことでも相談ができるため、仕事だけでなく生活面でのサポートにつながることも多くあります。職場内に理解者がいることは大きなモチベーション向上に繋がりますので、ぜひ試してみてください。
まとめ
本記事では、外国人従業員のモチベーションが上がらない理由と上げるための方法について解説しました。採用した外国人社員のマネジメントでお困りの方はぜひ上記の内容を参考にしてみてください。