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外国人人材の採用費が高騰しても「日本語N1」にこだわるべきか?メーカー人事が直視すべき「採用機会損失」と「教育投資」の損益分岐点とは

2025年12月19日 公開

少子高齢化と技術人材不足が深刻化する中、製造業・IT業界を中心に外国人エンジニアの採用競争は年々激化しています。特に「技術力が高く、日本語もN1レベル」という即戦力人材は、まさにレッドオーシャン。紹介料の高騰、採用長期化に悩む人事担当者も多いのではないでしょうか。
しかし今、先進的な企業の間では、外国人採用の"勝ち筋"が静かに変わり始めています。キーワードは「探す」から「育てる」への転換です。

採用が決まらない間に発生している「見えないコスト」

技術職の採用が1名決まらない間、現場では何が起きているでしょうか。

  • 開発プロジェクトの遅延
  • 既存社員の残業増加・疲弊
  • 受注機会の逸失
  • 品質低下によるクレームリスク

これらはすべて、財務諸表には直接表れにくい「機会損失」です。仮に月商数千万円規模のプロジェクトが1~2か月遅れるだけでも、その影響額は数百万円~数千万円に及ぶケースも珍しくありません。
にもかかわらず、多くの企業が「日本語N1」という条件に固執することで、採用そのものが止まってしまっているのが実情です。

ケース比較:本当に高いのはどちらか?

ここで、よくある2つの採用ケースを比較してみましょう。

A:日本語が完璧なエンジニア

  • 年収:600万円
  • 紹介料:年収の35%
  • 結果:そもそも候補者が見つからない

B:技術力が高く、日本語はN4~N3レベルのエンジニア

  • 年収:400万円
  • 紹介料:年収の35%
  • 日本語教育費:50万円
  • 結果:即採用可能

一見するとBは「教育コストがかかる」ように見えます。しかし、数か月の空席による機会損失と比べれば、日本語教育にかかる数十万円は極めて合理的な投資と言えるのではないでしょうか。

「教育投資」は本当に回収できるのか?

実際に多くの大手メーカーでは、「入社後教育」のROIを数値で捉え、計画的に投資する動きが進んでいます。

例えば、日本語能力試験(JLPT)をマイルストーンとして設定し、 N4 → N3 → N2 と段階的に引き上げていくモデルです。

当社の指導実績では、

  • N4からN3:およそ225時間
  • N3からN2:225~300時間

という学習時間が一つの目安となっています。これを半年~1年スパンで計画的に組み込むことで、業務と学習を両立させながら、日本語力を着実に引き上げることが可能です。

重要なのは、「日本語ができるようになったら戦力化する」のではなく、「育成しながら戦力化する」という発想です。

教育投資のROIを実証した製造業の導入事例

オフィス家具を製造する東証プライム上場企業では、 「技術力重視・日本語は育成する」方針を推進されています。日本語N4~N5レベルの外国籍エンジニアを採用し、入社後に計画的な日本語研修を実施しています。

教育コストは発生するものの、採用長期化による機会損失を抑えながら 早期に戦力化を実現。会話力向上やJLPT N3合格実績が評価され、 本研修は累計50名以上・4期連続で継続導入されています。

※他にも、IT・製造・建設業界を中心に多数の導入実績がございます。

日本語オンライン研修の導入事例一覧はこちら

技術は妥協しない。日本語のハードルを下げる

現在の外国人エンジニア市場では、「日本語力×技術力」の両方が高い層はほぼ枯渇しており、採用コストは上がり続けています。

一方で、「技術力は高いが、日本語はN4~N3レベル」という層には、優秀な人材が数多く存在しています。この層に目を向けることで、以下のメリットが得られます。

  • 母集団が大幅に拡大し、技術力重視の採用が可能
  • 採用競合が少なく、採用単価を抑えられる
  • 教育投資への感謝から、定着率・ロイヤリティが向上

結果として、長期的には即戦力採用よりも高い費用対効果を生むケースも少なくありません。

採用と教育を「分断」しないという選択

外国人採用を成功させる企業に共通しているのは、採用と教育を別物として考えていない点です。

本記事を掲載している日本語オンラインスクールでは、

  • 外国人の入社前・入社後のビジネス日本語研修
  • JLPT対策を含む段階的な日本語力向上支援
  • 企業ごとの業務内容に合わせたカスタマイズ研修

また、外国人人材の紹介事業も行っているため、「採用」から「育成」「定着」までを一気通貫で相談できる点も強みです。

まとめ:勝ち筋は、すでに変わり始めている

「日本語N1人材を探し続ける」採用は、もはや最適解とは言えません。
これからの外国人エンジニア採用で問われるのは、誰を採るかではなく、どう育てるかも重要な採用戦略のひとつと言えます。

採用活動がうまくいかない場合、ぜひ一度「教育投資」という視点で、採用戦略を見直してみてはいかがでしょうか。もし当記事をご覧になられてご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたらぜひ弊社までご相談ください。

御社に最適な「採用 × 育成モデル」をご提案いたします。

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