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建設業界で働く特定技能のベトナム人向け日本語ビジネス研修

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日本の建設業界では国内人材の採用難のため、外国人の採用が増えてきています。中でも特にベトナムからの技能者への期待が急速に高まっています。人手不足が深刻化する中、若くて意欲的なベトナム人技能者は、各地の現場で重要な役割を担いつつあります。

概ね、ベトナム人技能者は手先が器用で覚えが早く、チームワークを重視する文化背景から協調性も高く、評価されています。一方で、「日本語での指示が理解できない」「報告や相談ができない」「日本人の働き方や価値観との違いに戸惑う」といった声も、受け入れ企業から聞かれます。

こうした課題を解決するためには、単なる言語教育にとどまらず、「現場で実際に役立つ日本語」と「日本の働き方・文化理解」をセットで学ぶ研修が不可欠です。

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【1】現場対応力を鍛える実践日本語研修

ベトナム人技能者の多くは、日常会話はある程度できても、建設現場特有の指示や略語、専門用語になると理解が難しいという悩みを抱えています。とくに曖昧な表現や略した言い回し、日本人特有の遠回しな指示などは誤解を生みやすく、事故やトラブルの原因にもなりかねません。そのため、現場で使える日本語トレーニングをするためには、実際のシチュエーションで使える日本語のインプットとアウトプットが必要になります。

弊社、日本語オンラインスクールの日本語研修では、企業様ごとにニーズをヒアリングした上で、カスタマイズレッスンをおこなうことが可能です。例えば以下のようなメニューをご用意することも可能です。

  • 作業指示を正しく聞き取り復唱する練習:「この板、45度で切って」「道具を戻しておいて」など
  • チーム内での基本会話の習得:「お願いします」「終わりました」「次は何をすればいいですか?」
  • 危険を伝える表現・対応:「危ない!」「止まって!」「落ちますよ!」など
  • 作業日報の簡単な記述トレーニング:「午前は資材運搬、午後は足場の解体をしました」など

実際の研修では、現場で起こりがちなシーンをロールプレイ形式で再現し、アウトプットで覚えるトレーニングも重視しています。

▼実際のオンライン日本語研修例

会話レベル4

国籍:ベトナム 建設業界 技術者

会話レベル8

国籍:ベトナム 建設業界 技術者

【2】ベトナム人材の特性をふまえたやさしい指導設計

ベトナムの文化では、「面子(メンツ)を保つ」「年長者や上司を敬う」といった価値観が根強くあります。そのため、公共の場で叱られることや、集団の前で間違いを指摘されることに強いストレスを感じる傾向があります。

このような文化背景を理解したうえで、私たちの研修では以下のような配慮を行っています:

  • 個別に丁寧なフィードバック:「できたこと」を先に伝え、自信をつける
  • 間違いを責めず、学びのチャンスとして扱う:「ここをこうするともっと良くなるね」と伝える
  • 成功体験の積み重ね:小さな達成でも「できた自分」を実感できる工夫
  • ベトナム語対応のサポート:不安を取り除き、理解を深める補助教材も用意

また、ベトナム人特有の発音のクセや文法上のつまずきポイントにも配慮しながら、日本語教師がやさしく丁寧に指導します。


【3】日本の職場文化・マナー教育も重視

建設現場では、言葉以上に「行動」が信頼につながります。技術や体力だけでなく、時間を守る・あいさつする・整理整頓するといった日本のビジネスマナーを自然に実践できるかどうかが、現場での評価を大きく左右します。

ベトナム人技能者にとって、日本人の価値観は時に理解しにくい部分もあります。そこで研修では以下のようなテーマを通じて、マインド面の理解と行動の習慣化を図っています。

● 「なぜ日本人は“時間”に厳しいのか?」

ベトナムでも時間を守ることは重要ですが、日本では「5分前集合」が常識とされる場面が多くあります。これは単に時間に正確というだけでなく、「相手に迷惑をかけない」「段取りをスムーズに進める」ための気遣いなのです。

研修では、ベトナムと日本の時間感覚の違いを比較しながら、具体的な遅刻によるトラブル事例や信頼関係への影響を共有し、納得感を持って理解できるよう工夫しています。

● 「“ありがとう”を言うことが仕事の一部」

日本の職場では、たとえ業務であっても「やってくれてありがとう」と感謝を伝えるのが一般的です。ベトナム人の中には、「仕事だから当然」と思い、感謝の言葉が少なくなりがちな人もいます。

そこで、「ありがとう」がもたらす心理的効果や、チーム全体の雰囲気づくりに与える影響などを実例とともに伝えます。感謝を“言葉にする”習慣づけが、現場での信頼構築に大きく役立ちます。

● 「ルールを守る=仲間を守ること」

日本の建設現場では、安全確認や用具の片づけ、作業フローの徹底など、ルールが非常に厳格です。「細かすぎる」「自由がない」と感じる人もいますが、それはすべて命と仲間を守るためです。

研修では、実際に起きた事故例やヒヤリハットの事例をもとに、「なぜそのルールがあるのか?」を一つひとつ紐解いていきます。ルール遵守が単なる指示ではなく、「信頼される行動」であることを伝えます。

● 「叱られる=嫌われている」ではない

ベトナム人の若手技能者の中には、「上司に注意された=自分は嫌われた」と感じてしまい、意欲を失ってしまう人もいます。日本では、叱ることは期待の裏返しであり、成長を願っての行動です。

研修では、「叱られることの意味」「聞き流さずに受け止める姿勢」「わからないことは早めに聞く勇気」について、メンタル面のケアも含めて丁寧に指導します。

【講師コメント】

実際に私たちが指導してきた中でも、建設現場で働くベトナム人技能者たちは、最初のうちは「間違ってはいけない」という気持ちが強く、発言をためらう傾向が見られました。しかし、ロールプレイやペアワークの中で「間違いは学びのチャンス」と繰り返し伝えながら、自信を持って発話する練習を重ねていくうちに、次第に笑顔で自分の考えを話すようになっていきました。

また、実際の現場に近い語彙を教材に取り入れたり、講師が作業着を着て指導するなど、環境に寄せた工夫も学習効果を高める一因でした。

重要なのは、日本語を「正しく覚える」だけでなく、「伝えようとする姿勢」を引き出す指導です。言語習得は長期的なプロセスですが、小さな成功体験の積み重ねが、定着とモチベーション維持に大きく貢献します。

【4】実績とノウハウに基づく日本語オンラインスクールの強み

私たちの日本語オンラインスクールでは、ベトナム人技能者に特化した研修を数多く実施しており、以下のような強みがあります:

  • 建設現場で実際に使える日本語に特化したカリキュラム
  • ビジネスマナー・文化理解を同時に学べる一体型指導
  • ベトナム語対応のフォロー体制と分かりやすい教材
  • 少人数制・反復練習重視のアクティブ・ラーニング
  • オンライン対応により全国どこでも受講可能
  • 導入企業様との個別打ち合わせによる柔軟なカスタマイズ

豊富な実績とノウハウを持つ日本語オンラインスクールのご紹介

私たち日本語オンラインスクールでは、これまでに多数のベトナム人社員への研修実績を持ち、企業様ごとのニーズに合わせた柔軟な研修カリキュラムをご提供しています。

また弊社の日本語講師はすべてビジネス経験を持つ日本語教育のプロフェッショナルになります。初級から中上級までの日本語力に対応し、ビジネスマナーを含めた実践的な研修が可能です。

オンラインでどこからでも受講可能、安心のサポート体制

当スクールの研修はすべてオンラインで提供しており、ベトナム国内はもちろん、世界中どこからでも受講が可能です。また、受講者が安心して学習を進められるよう、専任の講師による個別サポートや、学習進捗の管理、定期的なフィードバックなど、充実したサポート体制を整えています。

カスタマイズレッスンではケーススタディやロールプレイを取り入れた実践型の研修では、実際のビジネスシーンを想定しながら学習することができます。これにより、学んだ知識を即座に実践に活かすことが可能になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。当記事ではベトナム人社員向けの日本語ビジネス研修の基礎について紹介していきました。もし研修導入にご興味のある方がいらっしゃいましたらぜひ気軽にご相談をいただけますと幸いです。

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