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フィリピン人社員向け日本語ビジネス研修ー基礎

2025年6月3日 公開

日本では少子高齢化による人手不足が加速しており、特に製造業、サービス業、事務職、IT業界など、さまざまな業種で海外人材へのニーズが急速に高まっています。近年では、英語力や高い学習意欲を持ち、親しみやすい国民性で知られるフィリピン人社員の活躍が特に注目されています。

しかし、フィリピンでは日本語はポピュラーなわけではありません。日本語能力試験(JLPT)の受験者数を見ても、フィリピンは主要アジア各国の中で特段多いというわけではなく、約5,668人にとどまっています。なお、フィリピンよりも人口が少ないベトナムは 26,245人、さらに人口が少ないタイは12,468人です。日本企業がフィリピン人社員を採用する場合、乗り越えるべき言語の壁が大きいと言えるでしょう。日本語レベルを確認する際には、単にJLPTの資格を持っているかどうかだけでなく、実際のコミュニケーション能力に着目することも重要です。

日系企業で働くフィリピン人社員は、まじめで柔軟、コミュニケーション能力にも優れているという評価を受けており、日本人同僚との橋渡し役としても期待されています。

しかし、現場では「日本語力」や「ビジネスマナー」に起因する誤解や戸惑いが課題になることも少なくありません。日本の職場文化にスムーズに適応し、長く安心して働くためには、言語スキルと文化理解の両方を身につけることが重要です。

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日本語研修ニーズの拡大とその背景

日系企業では、海外人材に対する語学研修の導入が進んでいます。とくに日本語を母語としない外国人社員にとって、「仕事で使える日本語」「礼儀正しい話し方」「社内での適切な対応方法」などを学ぶ機会は、働く上での大きな安心につながります。

とくに日本の企業文化は、他国と比較しても独特な面があり、単に言語を話せるだけでは職場での円滑なコミュニケーションが難しい場面があります。これにより、近年では「語学+文化理解」を組み合わせた日本語研修のニーズが急増しています。

コロナ禍を経て、オンラインで受講できる日本語研修の需要も増加。通勤時間をかけず、自分のペースで学べることで、仕事との両立もしやすくなりました。また、時間や場所を問わず受講できるため、日本に来日する前に現地で受講するケースも増えてきています。

日本とフィリピンのビジネスマインド・習慣の違い

フィリピンと日本では、ビジネスにおける考え方や行動様式に大きな違いがあります。たとえば、フィリピンでは意見を率直に述べる文化が根付いていますが、日本では空気を読むことや間接的な表現が重視されるため、誤解を生むケースもあります。

また、日本では上下関係に応じた敬語の使い分けが求められるほか、「報・連・相(報告・連絡・相談)」といった社内コミュニケーションの徹底が求められます。一方、フィリピンでは上司に対してもフレンドリーな対応が一般的であり、こうした差を理解していないと、職場での信頼構築が難しくなることも。

さらに、日本企業では時間厳守や細部へのこだわりが強く、締切や納期に対する意識のギャップもトラブルの原因となる場合があります。したがって、言語教育とあわせて、ビジネスマナーや文化の理解を深めることが不可欠です。

フィリピン人社員向けに最適な日本語研修とは?

日系企業で働くフィリピン人社員向けには、以下のような要素を取り入れた実践的な日本語研修が効果的です。

職場で実際に使う日本語の習得

電話対応、会議でのやり取り、社内チャットやメール文など、日常業務で必要な日本語を中心に学びます。

敬語・丁寧語の習得

上司やお客様に対して適切な表現ができるよう、状況に応じた言葉づかいを実践的に指導します。

日本のビジネスマナーの理解

名刺交換や席順、会議での立ち振る舞いなど、文化的な背景をふまえて丁寧に学びます。

特にフィリピン人社員に効果的なビジネス日本語研修の3パターン

以下は、当スクールで特にフィリピン人社員に向けてのカスタマイズレッスンも可能です。以下はカリキュラム例になります。

1. 「報連相(報告・連絡・相談)」をベースにした社内コミュニケーション研修

フィリピンでは比較的フラットな職場文化が一般的なため、日本のような「逐次報告・こまめな相談」の重要性に戸惑うケースがあります。この研修では、実際のプロジェクト進行中に起こりうるシナリオを使い、

  • 上司への進捗報告の言い方
  • チームへの情報共有のタイミング
  • 問題発生時の相談方法

などを繰り返しロールプレイ形式で学びます。

2. メール・チャットの日本語表現強化研修

英語圏出身のフィリピン人社員にとって、日本語でのビジネスメールやチャット等での敬語表現はとても難しいポイントです。特に、以下のような表現を重点的にトレーニングします:

  • メールでの丁寧な依頼・確認表現
    (例:「ご確認のほど、よろしくお願いいたします」など)
  • お詫び・謝罪の書き方
    (例:「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」など)
  • チャットでの略語と丁寧語の使い分け

これにより、非対面のコミュニケーションでも信頼感を持ってもらえる表現力が身につきます。

3. 会議・打ち合わせでの発言トレーニング

会議での発言を避けがちな傾向にあるフィリピン人社員に対し、「自信を持って話すための言い回し」を中心とした研修を行います。内容は以下の通りです:

  • 発言前のクッション言葉(例:「一点だけよろしいでしょうか」など)
  • 質問・提案の丁寧な表現方法(例:「~という点について、ご意見を伺いたいです」)
  • 発言後のフォローアップの仕方(例:「ご参考になれば幸いです」)

日本の会議文化に即した言い回しを身につけることで、チーム内での存在感も高まり、円滑な業務遂行が可能になります。

こうした要素を網羅したプログラムを受講することで、フィリピン人社員は安心して日本の職場に適応し、能力を最大限に発揮できるようになります。

豊富な実績とノウハウを持つ日本語オンラインスクールのご紹介

私たち日本語オンラインスクールでは、日系企業に勤める多くのフィリピン人社員向けに日本語研修を提供してきました。生徒の日本語レベルが初級(JLPT N5-N4前後)の場合は、時には、よりわかりやすいように英語でのサポートもしています。

各企業のニーズに合わせたカスタマイズ可能なプログラムで、レベル別指導はもちろん、「働く現場」に即した指導を行っています。オンライン形式のため、業務の合間や自宅からの受講も可能。忙しい社員の皆さんにもご好評をいただいています。

講師はすべてビジネス経験を持つ日本語教育のプロフェッショナルになります。初級から中上級までの日本語力に対応し、ビジネスマナーを含めた実践的な研修が可能です。オンラインだからこそ、現地での研修やリモートワーク中の学習にも対応できます。

オンラインでどこからでも受講可能、安心のサポート体制

当スクールの研修はすべてオンラインで提供しており、フィリピン国内はもちろん、世界中どこからでも受講が可能です。また、受講者が安心して学習を進められるよう、専任の講師による個別サポートや、学習進捗の管理、定期的なフィードバックなど、充実したサポート体制を整えています。

カスタマイズレッスンではケーススタディやロールプレイを取り入れた実践型の研修では、実際のビジネスシーンを想定しながら学習することができます。これにより、学んだ知識を即座に実践に活かすことが可能になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。当記事ではフィリピン人社員向けの日本語ビジネス研修の基礎について紹介していきました。弊社ではフィリピン人向けのビジネス日本語研修の事例が多数ございますので、もし導入にご興味のある方がいらっしゃいましたらぜひ気軽にご相談をいただけますと幸いです。

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