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外国人技能実習生の1号・2号・3号の違いと移行する方法
2024年12月2日 公開
日本は少子高齢化に伴う労働力不足を補うため、外国人技能実習制度を活用して多くの技能実習生を受け入れています。この制度には1号、2号、3号という区分があり、それぞれ役割や要件が異なります。本記事では、これらの区分の違いや移行の方法について詳しく解説します。
技能実習区分1号・2号・3号の違い
技能実習制度は、技能の習得や日本での経験を通じて、母国の経済発展に貢献することを目的としています。この目的に基づき、以下のように区分されています。
1号技能実習
- 対象: 初めて技能実習制度に参加する外国人
- 期間: 最長1年間
- 目的: 日本の職場環境や基礎的な技術を学ぶこと
- 条件: 母国で事前に技能実習の基礎講習(約1ヶ月)を受ける必要あり
2号技能実習
- 対象: 1号技能実習を修了し、次のステップに進む外国人
- 期間: 最長2年間(1号と合わせて3年間)
- 目的: 1号で学んだ基礎技術を応用してより高度な技術を習得
- 条件: 技能検定基礎級または同等の試験に合格する必要あり
3号技能実習
- 対象: 2号技能実習を修了し、さらに高い技能を学びたい外国人
- 期間: 最長2年間(1号と2号と合わせて5年間)
- 目的: 実践的で高水準の技術を習得し、母国で活用
- 条件: 技能検定3級または同等の試験に合格する必要あり
技能実習生の受け入れ方式
技能実習生の受け入れは主に以下の2つの方式で行われます。
企業単独型
受け入れ企業が直接、技能実習生を母国から呼び寄せます。企業は技能実習生の管理や教育を直接行います。この方式では、企業に高度な受け入れ体制が求められます。
団体管理型
監理団体(組合)が技能実習生の受け入れ、管理、サポートを行います。受け入れ企業は監理団体を通じて技能実習生を受け入れるため、負担が軽減されます。この方式が日本で最も一般的です。
技能実習1号から2号へ移行する方法
1号技能実習から2号技能実習へ移行するには以下の手続きが必要です。
- 技能検定試験の合格: 技能検定基礎級または同等の試験に合格する必要があります。
- 1号技能実習の修了: 1年間の技能実習を終え、受け入れ企業および監理団体から適切な評価を受ける。
- 入国管理局での申請: 在留資格変更許可申請を行い、2号技能実習への移行を正式に承認してもらいます。
技能実習2号から3号へ移行する方法
2号技能実習から3号技能実習への移行には以下の手続きが求められます。
- 技能検定試験の合格: 技能検定3級または同等の試験に合格。
- 2号技能実習の修了: 2年間の技能実習期間を終了し、適切な技能および勤務評価を得る。
- 同じ職種・作業での継続: 3号技能実習は、2号技能実習で行っていた職種・作業に限定されます。
- 監理団体のサポートを受けた申請: 必要書類を準備し、監理団体を通じて申請を行います。
まとめ
技能実習制度の1号、2号、3号には、それぞれ異なる目的と要件が定められています。この移行プロセスをスムーズに進めるためには、受け入れ企業や監理団体の協力が欠かせません。また、技能実習生自身も試験対策や日本の労働文化の理解に努める必要があります。技能実習制度を最大限に活用し、日本と技能実習生双方がメリットを享受できる環境を整えましょう。
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